今回は『劇場版ツルネ -はじまりの一射-(以下、劇場版ツルネ)』について語っていく。
『ツルネ1期』が2018年秋クールに放送され、その後、2022年8月19日に『劇場版ツルネ』が上映された。
アニメ制作は京都アニメーションが担当している。
『劇場版ツルネ』の感想 ※ネタバレ注意
今回の『劇場版ツルネ』は、『ツルネ1期』の後半部分が編集された内容となっている。つまり、県大会の予選が終了した後の物語を振り返った内容だ。
そして、ただ編集されたわけではなく、新規カットが追加されたり、BGMが変更されたりしていた。個人的には、いつもよりも新規カットが多く追加されていた印象だ(京アニの過去作との比較)。
一方で、『ツルネ1期』の見せ場の一つである、鳴宮湊と竹早静弥の和解シーンのBGMが変更されたことには驚いた。『ツルネ1期』では、ChouChoの『風のソルフェ』が挿入されていたのに、『劇場版ツルネ』では劇伴音楽に変更されていたのだ。絶対『風のソルフェ』の方が良いのに……。尺の問題だろうか。
そしてラストでは『ツルネ2期』で活躍すると思われる新キャラクターが登場した。多分、『Free!』と同じように展開される気がするから、鶴舞高校だけでなく桐先高校も深掘りされるんじゃないかなぁと思う。
『劇場版ツルネ』の評価
※個人的な評価です
作画 | 88点 |
世界観・設定 | 80点 |
ストーリー | 70点 |
演出 | 70点 |
キャラ | 75点 |
音楽 | 70点 |
作画
作画はまずまず。新規カットの作画も良かった。特に『ツルネ2期』に繋がる新規カットが、個人的に好き。以前よりも柔らかさがある気がする。
世界観・設定
世界観・設定としては『ツルネ1期』とは、そこまで大差がない。編集しただけなので、当たり前ではあるが。
ストーリー
編集版ということで、流石にストーリーの評価は落ちる。けれども、上手い感じに編集したと思う。『ツルネ1期』の後半にフォーカスしたのも良かった。やはり試合をベースにストーリーを組み立てた方が、絶対に面白い。
演出
やはり、湊と静弥の和解シーンの演出が変更されていたのが残念だった。本当に、なんで楽曲変更したのだろう……。試合シーンは、しっかり尺が使われていたので、普通に面白かった。
キャラ
『ツルネ1期』から特に変更は無い。新キャラが登場したけれど、これは『ツルネ2期』にならないと、キャラ像が掴めない。
音楽
映画館で鑑賞したので、音響がとにかく良かった。おかげさまで、各キャラによって弦音が異なるのがよく理解できた。そしてだからこそ、『風のソルフェ』が変更されたのが納得いかない。あのシーンを映画館で見たかった……。
さいごに
2023年冬クールから『ツルネ2期』が放送される。京アニ制作ということで、少なくとも、つまらないということはないはずだ。音と画だけでも十分楽しめるはず。ということで、僕は絶対に視聴しようと思う。