今回は『僕が愛したすべての君へ(以下、僕愛)』について語っていく。
『僕愛』は、2016年に刊行された小説が原作だ。これの劇場アニメが、2022年10月に上映された。アニメ制作会社はBAKKEN RECORD(タツノコプロの別名義)だ。
また『僕愛』は、同時上映された『君愛』とのセットで楽しめる作品となっている。どちらを先に観るかでストーリー体験が異なるようだ。ちなみに僕は『君愛』から視聴した。
『僕愛』の感想
ネタバレ注意!
『君愛』よりもクオリティが高い?
本当に感覚的だけど、全体的なクオリティが『君愛』よりも高い気がする。おそらく予算は同じくらいだと思うけど、『僕愛』のクリエイターの方が優秀だったということなのだろうか。
特に作画と演出のクオリティが高い気がした。『僕愛』の方が画の構成が良かったので、絵コンテの段階で差がついたのかもしれない。
それと、ストーリーも『僕愛』の方が面白かった。ただしこれは、「事前に『君愛』を視聴したから」というのも要因の一つだと思う。でもやっぱり全体的に『僕愛』の方が退屈しなかった。
思ってたよりも和音だった
『僕愛』のメインヒロインは瀧川和音だ。
和音は『君愛』の中盤以降でも活躍したキャラではあった。そして『僕愛』では、僕が思っている以上に和音の出番が多かった。というか、『君愛』のメインヒロインである栞の出番が少なすぎた。まあ、『僕愛』は主人公の暦と栞が出会わない世界なのだから、当たり前だけど……。
ということで、『僕愛』は思ってたよりも和音って感じだった。個人的にはショートカットになってからの和音の方がタイプです。
『僕愛』の評価
作画 | 70点 |
世界観・設定 | 70点 |
ストーリー | 75点 |
演出 | 68点 |
キャラ | 60点 |
音楽 | 65点 |
作画
心なしか、『君愛』よりも作画のクオリティが高い気がする。キャラの動き方とか構図のセンスが良い。
世界観・設定
『君愛』をすでに視聴している影響かもしれないけど、並行世界の設定がスムーズに理解できた。また、世界が常に揺らいでいるために、極小レベルのパラレルシフトが起こり続けているという説も面白い。確かに量子力学的には、そう考えた方が自然だと思う。
ストーリー
テンポ感が良かった。また、学生の頃よりも社会人になってからの方が、尺が長かったのも印象的だ。シナリオのクオリティも高いと思う。
演出
小説の地の文を上手く活用した演出だった。『君愛』よりも全体的に演出のクオリティが高い気がする……。これ、本当に気のせいかな?
キャラ
『僕愛』のメインヒロインである和音が可愛らしかった。それと『君愛』に比べて、キャラクターデザインが大衆ウケするものだった気がする。
音楽
楽曲は、まあ普通。ただし、『君愛』よりも音響を活用できていたような気がする。
さいごに
僕は『君愛』→『僕愛』の順番で視聴したけど、この順番の方が綺麗なエンドを迎えると個人的には思う。
それと、『僕愛/君愛』の全体的な感想記事も執筆しようと思うので、そちらもぜひ読んでみてほしい。