今回は『Free!-Eternal Summer(以下、Free!2期)』について語っていく。『Free!1期』が2013年夏クールに放送され、その1年後の2014年夏クールに『Free!2期』が放送された。アニメ制作会社は『Free!1期』に引き続き、京都アニメーションとアニメーションDoの共同制作だ。
『Free!2期』の感想
ネタバレしているので、未視聴の方は気をつけてください。
感想:「将来」をテーマに考えさせられる
『Free!2期』では登場人物が高校3年生になるということもあり、進路や将来に対する葛藤が描かれる。特に主人公の七瀬遥(CV.島崎信長)と新キャラの山崎宗介(CV.細谷佳正)の葛藤が印象的だ。
七瀬遥は「Free」という言葉がお似合いの自由人だ。だからこそ、周囲からの目線に対してネガティブなイメージを持っていた。進路選択の際も、周りからの期待に押しつぶされそうになり、自暴自棄にもなった。
だが、松岡凛(CV.宮野真守)にオーストラリア旅行に誘われたことをキッカケに、周りの人に期待されながらも泳ぐことの素晴らしさに気づく。「これこそが自分の求めたものではないのか」。そう考え始めた七瀬遥は、本気で競泳に打ち込むことを誓い、本当の意味で「Free」になることができた。
そして山崎宗介は、怪我の影響もありながら、「今、この瞬間」のためだけに鮫柄学園に転校してきた。結局のところ、多くの高校生にとって、”将来”なんかよりも”今”の方が圧倒的に大事なのだ。山崎宗介は将来の競泳人生を全て投げ打って、松岡凛と泳ぐことを選び取った。これはこれで素晴らしい決断のように思える。
最終的には競泳を辞める道を選ぶことになるが、怪我を完治させて復活する可能性も十分にあり得る。その時に改めて、「あの時に”今”を大事にして良かった」と振り返るのだろう。
やっぱり高校競技は熱いなぁ。
『Free!2期』の評価
作画 | 90点 |
世界観・設定 | 85点 |
ストーリー | 80点 |
演出 | 80点 |
キャラ | 80点 |
音楽 | 70点 |
作画
『Free!1期』と変わらないクオリティだった。やはり水の描写が印象的で、水泳の動きがしっかり再現されていた。
世界観・設定
『Free!2期』は「将来」がテーマとなっていて、高校生たちの葛藤が上手く描かれていた。青春って感じ。
ストーリー
今回は岩鳶高校と鮫柄学園の2つの軸が存在し、それぞれ感動的なストーリーに仕上がっていた。
演出
やはり水泳中のシーンよりも、日常シーンの方が演出の巧さが光る。京アニらしい表情の描写で自然と感情移入させられる。
キャラ
鮫柄学園の水泳部を中心に新キャラが追加された。その影響もあり、鮫柄学園サイドのストーリーにバラエティがついた感じ。
音楽
OP・EDは、やはりどちらも女性向けという感じ。男性の僕的には、EDが好みだった。
さいごに
『Free!2期』で終了する感じのラストだった。だが、あまりにも人気があるということで、TVアニメ3期が制作されており、劇場版も多数制作されている。『Free!2期』の次は『映画 ハイ☆スピード!-Free! Starting Days-』を視聴するのがいいらしい。こちらもしっかり視聴しておこうと思う。
https://terukun.blog/free-movie1/