【涼宮ハルヒちゃんの憂鬱感想】あちゃくらちゃんが可愛い!

星島てる
アニメ好きの20代。ライターで生活費を稼ぎながら、アニメ聖地の旅に出ている者です。アニメ作品の視聴数は600作品以上。

今回は『涼宮ハルヒちゃんの憂鬱』について語っていく。

『涼宮ハルヒちゃんの憂鬱』は、『涼宮ハルヒの憂鬱』のスピンオフ漫画が原作だ。2009年に2月から5月の間で、角川アニメチャンネルにて配信される。アニメ制作は京都アニメーションが担当した。

目次

『涼宮ハルヒちゃんの憂鬱』の評価

※ネタバレ注意!

作画75点
世界観・設定75点
ストーリー75点
演出75点
キャラ85点
音楽78点
※個人的な評価です

作画

YouTubeで配信するためのショートアニメなのだけれど、それでもその辺のアニメより明らかにクオリティが高いのが京アニクオリティである。第4話まで3DCGがベースだったけれど、第5話からは普通に手描きスタイルに戻している。何か事情があったのだろうか……。

世界観・設定

『涼宮ハルヒの憂鬱』の世界観がそのままってことになってるけど、シリアス要素はゼロ。ただし一部のキャラの性格がコメディ強めになっている。『涼宮ハルヒの憂鬱』が好きだったら誰でも楽しめるショートアニメだ。

ストーリー

ショートアニメって感じのストーリー。キレッキレのギャグもあれば、普通のギャグもある。

演出

演出もぼちぼち。アニメーターも声優もちゃんと本気で遊んでる感じがあってよろしい。

キャラ

『涼宮ハルヒちゃんの憂鬱』はキャラが最高に良い。性格がそこまで変わってないのはキョンと古泉だけ。ハルヒは『らき☆すた』のひなたみたいな感じになり、みくるちゃんは余計にコミュ障になり、長門はオタクになっている。そして極め付けは朝倉さん(あちゃくらちゃん)である。あちゃくらの破壊力がヤバい。

音楽

主題歌は第1話の冒頭と最終話の終わりにしか挿入されていない。が、作詞は畑亜貴、作曲・編曲に神前暁を起用しているガチっぷりだ。と思ったら、盛大にふざけてる。

『涼宮ハルヒちゃんの憂鬱』の感想

※ネタバレ注意!

あちゃくらちゃん!

僕が『涼宮ハルヒちゃんの憂鬱』を鑑賞したことで得られた最大の発見は、あちゃくらりょうこである。

朝倉涼子といえば『涼宮ハルヒの憂鬱』でキョンを殺害しようとした作中屈指の極悪人なのだが、『涼宮ハルヒちゃんの憂鬱』では、訳あって極小サイズのSDサイズになってしまう。これにより、朝倉涼子はあちゃくらりょうことなり、長門のおもちゃに。その弄ばれぶりと、声を担当する桑谷夏子の萌えボイスが最高にキマってまして、僕は一気にあちゃくらちゃんのファンになってしまった。

そんな長門とあちゃくらちゃんの絡みの中に、新しくキミドリさん(CV.白石稔)が参入し、SOS団よりもこっちがメインエピソードなんじゃないかってぐらいの割合になってくる。実際、あちゃくらちゃんは結構人気があったと思う。少なくとも朝倉さんの100倍ぐらいは好き。

2009年からYouTube……

よくよく考えてみれば2009年の時点でYouTubeでアニメを配信するっていう選択を取れたのが、当時の京アニを象徴するエピソードだと思う。2009年というと、まだHIKAKINが有名になる前ぐらいの時期だ。その段階でYouTubeでアニメを配信しているというのが、京アニの先進性というか、ネット文化を先取りしていたというか、とにかく、新しかったと思う。

もちろん、配信当時は『涼宮ハルヒの憂鬱』のTVアニメ2期が放送されるタイミングで、こちらもこちらで色々と挑戦的だった(エンドレスエイト)。

今の時代だったら、一体、どのような形で作品を届けるのが”新しい”のだろうか。新しさを追求することに対する意義の有無は一旦置いといて。完全無料でネットでばら撒くとか? それとも逆にネット上では一切見られないようにするとか? 少なくとも”スケール”が時代遅れなりつつあるのは間違いなさそうだから、これからの時代における”新しさ”とは、製作者側が視聴者を選ぶというところに落ち着くだろう。そのためにどのようなパッケージで届けるのか。現在(2023年)の京アニは、その辺の分岐点に立っている気がする。

さいごに

『涼宮ハルヒちゃんの憂鬱』はショートアニメ(Web配信アニメ)とはいえ、中々侮れないものがある。このWeb配信アニメにより、ネット上では一層盛り上がったことだろう。今のネット全盛の世界でも、Web配信アニメで無料でばら撒くのはちょっと抵抗がある。それを、動画配信が登場してすぐに取り入れた京アニの新しさが光っていた、ということなのだと思う。

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