【リコリコ感想】キャラクターが素晴らしすぎる

リコリス・リコイル
星島てる
アニメ好きの20代。ライターで生活費を稼ぎながら、アニメ聖地の旅に出ている者です。アニメ作品の視聴数は600作品以上。

今回は『リコリス・リコイル(以下、リコリコ)』について語っていく。

『リコリコ』はアニメ制作会社A-1 Picturesによるアニメオリジナル作品だ。2022年夏クールに放送された。

目次

『リコリコ』の感想

ネタバレ注意!

やはり『リコリコ』はキャラが強かった

2022年夏クールに放送されたアニメで最も話題になったのは間違いなく『リコリコ』だ。いや、アニメ好きの中であれば、2022年全体で最も話題になったアニメかもしれない。

その中で、なぜ『リコリコ』がここまで話題になったのかが議論になることもあった。色々な理由が提示されていたけど、僕はやっぱりキャラの魅力にあると考えている。

そもそも僕は本ブログで、2022年夏アニメ期待値ランキングという記事を投稿していて、そこでは『リコリコ』がランク外だった。しかし第1話を視聴して「あれ、これヤバい作品だぞ」と思ってしまったのだ。では一体何がヤバかったのか。それは圧倒的なキャラの魅力にあった。

『リコリコ』は第1話の段階では設定があまり提示されなかったし、ストーリーがどこに向かうのかも全くわからなかった。作画は普通に良かったけれど、特別良かったというわけでもない。しかしキャラだけは、ダントツで良かった。

キャラの何が良かったかというと、まずは細かい動きが良かった。調子が良い時の動画工房並に、細かい動きのクオリティが高かったといえるだろう。そして声優の演技が上手で、作画とのシンクロ率も非常に高かった。

正直なところ、ストーリー・作画などは格段高いクオリティではなかったが、キャラだけは抜群に良かったわけだ。他の作品と相対的に比べてみても、『リコリコ』はやはりキャラが強いと思う。

足立慎吾監督には要注目

『リコリコ』のクリエイター陣を調べてみたところ、監督・シリーズ構成を足立慎吾が担当しているとのことだ。これまで足立慎吾は監督経験がなかったものの、『SAO』シリーズの総作画監督や『映画大好きポンポさん』のキャラクターデザインなど、作画面で素晴らしいキャリアを築いていたアニメーターだ。

そして『リコリコ』では監督とシリーズ構成を担当したということで、事実上、ほとんどの裁量権を足立慎吾が握っていたと考えられる(推測の域は出ないけど)。そう考えてみれば、今回の大ヒットは足立慎吾の能力の高さによるものだと思っていいのかもしれない。

そして今回の『リコリコ』の成功で足立慎吾監督作品が増えていくはずだ。……絶対視聴しようと思う。

『リコリコ』の評価

作画90点
世界観・設定80点
ストーリー80点
演出80点
キャラ95点
音楽80点

作画

A-1 Picturesは作画のクオリティが高いことで有名だ。その中でも『リコリコ』は特にクオリティが高かったと思う。戦闘シーンはもちろんのこと、キャラの細かい動きでのこだわりが見えた。

世界観・設定

世界観・設定については、正直もっと深掘りしてみても良かったと思う。多分、続編制作とか考慮したのだろう。でも全体的にわかりやすかったことがヒットに繋がったのは間違いない。

ストーリー

ストーリーも比較的シンプルで、それでいて考察しがいのあるストーリーだった。そして何よりも、セリフ一つ一つのクオリティが高かった。今のJK像のリアルを感じた。

演出

キャラクターを可愛く見せる演出が抜群に上手かった。戦闘シーンも中々。感動させる演出が弱かった気もするけど、全体的にはハッピーエンドだったわけだから、まあ良しとしよう。

キャラ

『リコリコ』における最大の強みがキャラだ。特に主人公の錦木千束が素晴らしい。会話のテンポが本当にリアルだった。声優を務めた安済知佳の演技力もあるけど、声に合わせてドンピシャに動きを合わせた原画マンの実力の影響が大きいだろう。というか多分、プレスコだと思う。

しかも、千束以外のキャラもめちゃくちゃ魅力的なんだよね。

音楽

OPの『ALIVE』よりはEDの『花の塔』の方が好きだった。しかも『花の塔』は歌を担当しているさユりが作詞・作曲を担当しているらしい。シンガーソングライターとして、これからも数々の楽曲を制作してほしいと思う。

さいごに

『リコリコ』の終わり方を見るに、もしかしたらもしかしたらで続編制作が決定されるかもしれない。実際、『リコリコ』は設定をまだ活用しきれていないので、続編制作は十分可能だろう。売れるコンテンツであることは間違いないわけだし、長期的にシリーズ展開される可能性もある。

それにしても『リコリコ』の盛り上がり方は凄かったな……。

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