偽物語評価:感想→歯磨きプレイと白金ディスコの破壊力が凄まじい

今回は『偽物語』について語っていく。『偽物語』は『物語シリーズ』の2作目にあたる作品で2012年冬クールにアニメ化された。アニメ制作会社は前作に引き続きシャフトだ。

前作の『化物語』が大ヒットしたこともあり、続編ともいえる『偽物語』が制作されたと見ていいだろう。『化物語』は登場人物や世界観の説明が多かったが、今回は主人公の阿良々木暦の妹・ファイヤーシスターズがメインとなってる。ちなみに『偽物語』の円盤売上は各巻5万枚以上という驚異的な記録だ。

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目次

『偽物語』の感想

感想①:偽物がテーマになっている

『偽物語』ではタイトル通り偽物がテーマになっている。メインヒロインは主人公・阿良々木暦の妹、通称『ファイヤーシスターズ』と言われている阿良々木火憐と阿良々木月火だ。この2人は『ファイヤーシスターズ』として正義を求め続けている。しかしこの2人のことを阿良々木暦は偽物の正義だと揶揄する。しかしその一方で「本物を求め続ける偽物のほうが本物なのではないか」とも考えていて、なんか深い意味を感じさせられた。

確かにそう考えてみると偽物のほうが本物らしいのかもしれない。例えばモノマネ芸人の方々はモノマネの対象となる本人の特徴を強調しているから、本人よりも本人らしかったりする。それと同じでヒーローを目指している人の方がヒーローよりもヒーローなのかもしれないし、芸術家を目指している人のほうが芸術家よりも芸術性に溢れていたりするものなのかもしれない。TVアニメの『偽物語』だとどうしても映像の方に気がいってしまうけど、これはぜひとも原作でじっくり読んでみて改めてストーリーの意味を理解したいと思う。

感想②:歯磨きプレイの破壊力

『偽物語』の中でも印象に残っていたのは火憐の歯磨きプレイだ。罰ゲームということで暦は火憐の歯を磨くことになる。これがなんとも言えないぐらいリアルに描写されていて、なんかエロくなっている。しかも火憐がめちゃくちゃ気持ちよさそうにするので、暦も性的に興奮してしまう。これを見てるとなんだか変なフェチに目覚めそうになるので、中学生以下の子どもには絶対に見せてはいけない。

暦と火憐はこの勢いでそのままヤリそうになるところで月火が登場してくれたので、無事に歯磨きプレイは終了した。これは今でも語り継がれる名シーンだと思う。

感想③:白金ディスコの破壊力

『偽物語』の中でもう一つ印象に残っていたのは『つきひフェニックス』の主題歌でもある『白金ディスコ』だ。『物語シリーズ』といえば『君の知らない物語』が有名で、次点で『恋愛サーキュレーション』だと思うが、僕はダントツで『白金ディスコ』が好きだ。
月火を担当している井口裕香が個人的に好みということもあるが、作曲のセンスが非常に優れていると思う。EDM風のイントロから始まり、和テイストの音が盛り込まれているので海外ウケも良さそうだ。しかも『物語シリーズ』に登場する数多くのヒロインの中で、月火に取り憑く怪異が別格すぎるということもあって歌詞も壮大なものになっている。それと曲に合わせたダンスもそこそこ有名だ。「もしかしたら制作陣は『白金ディスコ』をバズらせようとしたんじゃないかな」と思うぐらい力が入っている楽曲だと思う。

『偽物語』の評価

作画90点
世界観・設定95点
ストーリー90点
演出90点
キャラ90点
音楽95点

作画

西尾維新が作り出す独特な雰囲気をシャフトがしっかり作画で表現していた。

世界観・設定

世界観・設定の癖はやっぱり強い。特に月日ちゃんの設定が驚きだった。

ストーリー

『化物語』と比べるとスケールが小さめだったので、比較的分かりやすかったと思う。

演出

『物語シリーズ』は演出が全て。

キャラ

『化物語』で登場してきたキャラとのやり取りもあるし、ファイヤーシスターズも非常に可愛らしい。

音楽

『化物語』と比べてみたときに、『君の知らない物語』と比べちゃうとEDは劣ってしまう。だけど個人的に『白金ディスコ』が好きなので95点に。

さいごに

『物語シリーズ』2作目となる『偽物語』は一見するとちょっと地味なのかもしれないけど、考えさせられる内容だった思う。これは原作も読んでおこうと思う。それとTVアニメの続きもまだ視聴できていないので、視聴が終わり次第、記事を執筆しようと思う。

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