今回は『映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ(以下、映画オッドタクシー)』について語っていく。TVアニメの『オッドタクシー』が2021年春クールに放送され、その後、2022年4月に『映画オッドタクシー』が上映される。
アニメ制作はP.I.C.SとOLMが担当している。
『映画オッドタクシー』の感想
アニメの総集編というのは、TVアニメの必要ない部分をカットすることで、制作されることが多い。質の高い総集編になると、独自の設定や演出が組み込まれ、TVアニメとは違った視点で物語を眺めることができる。そして『映画オッドタクシー』は非常に質の高い総集編だった。
『映画オッドタクシー』では、事件を追い続ける探偵目線で各キャラに聞き込みをすることで、TVアニメのストーリーを振り返る構成になっていた。そのため、聞き込みシーンの追加カットが挿入されており、『オッドタクシー』の強みである会話のテンポ感もしっかり強調されている。
上映時間は128分とかなり長い。だがそれでもあっという間に感じるぐらい、全体的に面白かった。
『映画オッドタクシー』の評価
作画 | 60点 |
世界観・設定 | 70点 |
ストーリー | 83点 |
演出 | 75点 |
キャラ | 70点 |
音楽 | 60点 |
作画
作画は終始安定していた。現代アニメの中でもカロリーが少ない作画だ。
世界観・設定
探偵が事件を調査しているという設定を追加することで、TVアニメとは違った視点で楽しむことができた。
ストーリー
ストーリーの編集の仕方が秀逸だった。探偵が各キャラに聞き込みすることで、キャラの個性も引き出しつつ、様々な視点で物語を追うことができた。
演出
やはり、『映画オッドタクシー』も会話のテンポ感が非常に良い。思わず笑ってしまうシーンも多かった。
キャラ
改めて『オッドタクシー』を振り返ってみると、キャラの個性が非常に丁寧に描かれていることが分かる。
音楽
音楽は普通。ただ、映画館の音響だったので、いつもよりいい感じに曲を楽しむことができた。
さいごに
『映画オッドタクシー』の終わり方をみるに、新たなプロジェクトが制作される可能性が非常に高いと思われる。あの感じだと、アニメではなく実写ドラマも考えられそう。
個人的には『映画オッドタクシー』で終わりにした方がいいと思っている。だが、『オッドタクシー』は視聴者の期待を上回るパフォーマンスを見せ続けてきている。新たなプロジェクトが制作されても成功する可能性は高いかもしれない。