Re:ゼロから始める異世界生活 2nd season(リゼロ2期)評価:感想

星島てる
アニメ好きの20代。ライターで生活費を稼ぎながら、アニメ聖地の旅に出ている者です。アニメ作品の視聴数は600作品以上。

今回は『Re:ゼロから始める異世界生活 2nd season(以下、リゼロ2期)』について語っていく。

『リゼロ1期』はこちらの記事で語っている。

目次

あらすじ

魔女教大罪司教「怠惰」担当ペテルギウス・ロマネコンティを打倒し、エミリアとの再開を果たしたナツキ・スバル。辛い決別を乗り越え、ようやく和解した二人だったが、それは新たな波乱の幕開けだった。

想像を超える絶体絶命の危機、そして襲い来る無慈悲な現実。少年は再び過酷な運命に立ち向かう。

『Re:ゼロから始める異世界生活 2nd season』公式サイトより引用

『リゼロ2期』の感想

ここでは『リゼロ2期』の感想について語っていく。ネタバレもしていくので、未視聴の人は気をつけてほしい。

感想①:レムがいなくても大丈夫だった

『リゼロ』において欠かせない存在は間違いなくレムだ。『リゼロ1期』の第18話「ゼロから」でアニメファンの全員がレムに一目惚れしたことだろう。だが、そんなレムも『リゼロ2期』の序盤で離脱する。名前と記憶を奪われたことで、実質的には植物状態のようになってしまったのだ。原作の動向を見ていると、この状態はまだまだ当分続くっぽい。
今までレムの圧倒的人気に支えられた『リゼロ2期』は大丈夫なのだろうか、と心配になっていたが、アニメとしては全く問題なかった。

エミリアもスバルに心を許し始め、ラム、ベアトリスも自分に正直に行動してくれた。エキドナはむず痒いところなのだが、ファンの中の好感度は高めだ。
未だにレムを推しにしているファンも多いだが、レムがいなくてもなんとかやっていけることが分かったのは良いことだ。

強いて言うなら、ビジネス面で心配だ。グッズに関しては、容赦なくレムのグッズが制作されているため問題なさそうだが、円盤売上が微妙になっている。2020年夏に放送された『リゼロ2期』の前半パートの円盤売上は5,000枚ぐらい。これでも十分な売上だが、圧倒的人気ぶりを考えるとかなり少ない。

感想②:圧倒的絶望感の連続

『リゼロ2期』は1期と比べて、絶望感が凄まじい。見ているこちらも鬱になりかけた。解決策が見えてこないのだ。特に前半パートは圧巻だ。時折温かいエピソードも混ざってくるが、悲惨な死に方の連続となっている。何よりも厄介なのが、味方か敵かよくわからないロズワールやガーフィールの存在だ。
それに加えて屋敷でも問題が起きる始末。どこから手をつければいいのか、視聴者も予測できなかっただろう。

しかし、これを綺麗サッパリ解決して、全員仲間にしてしまうのが良かった。強いて言うなら敵キャラが使いまわしで登場したエルザだったので、ペテルギウスほどのインパクトが無かったのが残念ってことぐらい。

感想③:『リゼロ2期』は仲間をつくる物語

今まではスバル1人で戦ってきて、そこに理解者となるレムが登場した。しかし、そのレムも離脱してしまいまた一人になってしまったスバル。そんなスバルの理解者として名乗りあげたのが、オットーだった。この展開は意外だったが、ここからスバルは多くのキャラを仲間にしていく。

手をつけられないガーフィールを抑え込み、精神的に不安定だったエミリアやベアトリスもスバルの味方になっていった。ラムはなんだかんだで元々味方だったと思うし、ロズワールも最終的にはスバルの味方となった。

これまでにスバルは様々な絶望と対峙したが、それを乗り越えて多くの仲間を手に入れた。『リゼロ2期』は仲間をつくる物語だったのかもしれない。これでやっと王座争奪戦に専念できることだろう。

一つ気になるのは、仲間に囲まれたスバルにレムの居場所があるのだろうか、という点。この辺の葛藤についても触れられるのかもしれない。

『リゼロ2期』の評価

ここでは『リゼロ2期』のアニメとしてのクオリティについて、個人的な目線で評価していく。

作画85点
世界観・設定85点
ストーリー90点
演出90点
キャラ85点
音楽85点

作画

作画は安定して高いクオリティをキープしていた。だが、所々に甘い部分があるので1期同様に、新編集版が放送されるのかもしれない。

世界観・設定

エミリアの過去パートで、インフレした印象がある。おそらく「あの2人」が『リゼロ』における最高到達点なのかもしれない。

ストーリー

聖域のストーリーはとても難解なのだが、うまく解決に持っていけた印象がある。2クールの中で、魔女やエミリア、ベアトリスなど、多くのキャラを深堀りしていたので、濃密だった。

演出

今回はレムとエミリアの演出が目立った。だが、『リゼロ1期』のレムほどではない。

キャラ

レムがいないのは痛手だが、それ以外の女性キャラクターがかなり魅力あふれるものになった。魔女もそれぞれ個性が強くて良かった。

音楽

OP・EDを大事にしてほしいという個人的な意見がある。「リゼロといえばこれ!」って曲を積極的に生み出す必要があると思うのだが、どうなのだろう。

さいごに

『リゼロ』の続編制作は手堅いと思うが、それが『リゼロ3期』になるのか、スピンオフになるのかは分からない。円盤売上を大幅に落としてきているのが痛いが、後半パートで巻き返すかもしれないし、グッズの売上も上々だろう。

続編を気長に待ちたいと思う。

この記事をシェア
目次