今回は『はたらく細胞BLACK』について語っていく。
『はたらく細胞BLACK』は本家『はたらく細胞』のスピンオフ作品だ。そのタイトル通りブラック環境な体内が舞台となっている。当初は『はたらく細胞』のオマケ程度に考えていたが、見進めていくと本家よりも面白く感じられた。
『はたらく細胞BLACK』の感想
感想①:本家よりも健康の重要性が分かる
『はたらく細胞BLACK』の世界は非常にブラックな体内環境だ。『はたらく細胞』の世界は人間の体の中なのだが、『はたらく細胞BLACK』の場合はアルコール・喫煙・睡眠不足・暴食などで体内環境が非常に悪い。そのため、『はたらく細胞BLACK』の毎日は非常にハードなものとなっていて細胞たちが大変そうだった。
そんなこともあり、本家『はたらく細胞』よりも健康面について考えさせられる。本家『はたらく細胞』は非常にホワイトな環境だったこともあり和やかな日常が描かれるのだが、『はたらく細胞BLACK』では登場人物が容赦無く亡くなっていく。こんなの見せられたら「体に気を遣わなくちゃ」と考えさせられてしまうのだ。
感想②:とてもスリリング
『はたらく細胞BLACK』は非常にスリリングな展開でストーリーが進行する。体内環境が非常に悪いため細菌もめちゃくちゃ湧いてくるし、赤血球達が通る道(血管)もコレステロールの影響で荒れている。赤血球の数も足りていないので血液の運搬もブラック労働で、お酒の飲みすぎによって肝細胞たちが苦しんでいる様子も描かれる。
ぶっちゃけ、本家『はたらく細胞』よりも面白かった。本家『はたらく細胞』は体内細胞を擬人化するというシュールな設定がウケていたけど、『はたらく細胞BLACK』はストーリーそのものが面白かったし本質的に勉強になることも多かった。アルコールや喫煙がどれだけ細胞にストレスをかけてしまうのか、よく理解できるのは間違いなく『はたらく細胞BLACK』の方なのだ。
感想③:キャラデザが地味に良い
本家『はたらく細胞』も血小板ちゃんがめちゃくちゃ可愛かったけど、『はたらく細胞BLACK』の方も負けてはいない。『はたらく細胞BLACK』の血小板ちゃんのほうがツンデレが効いていて個人的に好きだし、肝細胞さんもかわいい。暗めの色使いなので大衆向けのキャラデザとは言えないが、一部のアニオタの方々に刺さるキャラデザだったはずだ。
『はたらく細胞BLACK』の評価
ここでは『はたらく細胞BLACK』のクオリティについて、私見たっぷりに評価していく。
作画 | 80点 |
世界観・設定 | 85点 |
ストーリー | 75点 |
演出 | 80点 |
キャラ | 75点 |
音楽 | 80点 |
作画
作画はかなり安定していた印象だ。本家の『はたらく細胞』よりもキャラデザが安定していた気もする。
世界観・設定
『はたらく細胞』以上に、体に気をつけたくなる設定だった。アルコール、タバコ、睡眠不足、偏食による体内環境の悪化を見事に表現している。
ストーリー
序盤から終盤までハラハラドキドキの展開の連続だった。見ごたえのあるストーリーだった。
演出
演出もよくできている。ブラックな労働環境ながらも懸命に働く細胞達の感情がよく伝わってくる演出だ。
キャラ
本家『はたらく細胞』ほど大衆向けではない。だが、『はたらく細胞BLACK』の血小板ちゃんの方が個人的に好みだ。
音楽
OP・ED、どちらも印象に残る楽曲だった。特にEDのBメロは地味に中毒性がある。
さいごに
『はたらく細胞BLACK』は新展開に繋げられるようなラストを迎えた。本家『はたらく細胞』よりも人気が出ていた可能性も十分あるし、今後は『はたらく細胞BLACK』をメインに展開していく可能性が非常に高い。2期制作も高確率であると思っている。体の勉強にもなるし普通に面白い。2期制作を期待したいとを思う。