今回は『ソードアート・オンライン アリシゼーション(以下、SAO3期前半)』について語っていく。前回の『SAO2期』から4年後の2018年に『SAO3期』が放送された。アリシゼーション編を4クールに渡ってアニメ化するということで、気合が入っているのがよく分かる。期待値もかなり高かった。
『SAO3期』の感想
感想①:SAOをゼロから楽しめた
アリシゼーション編になってから『SAO』をまたゼロから楽しめることができた。『SAO』といえばアインクラッド編に定評があるイメージだが、アインクラッド編はとてもワクワクしながら楽しむことができるエピソードだ。しかし、それ以降はキリトがあまりにも強すぎて主人公最強みたいな感じになってしまっていた。もちろんそれはそれで面白いわけだが。
そしてアリシゼーション編になってからその強さがまたリセットされたことで、ゼロから楽しめてワクワクできるストーリーになった。『SAO』は一つの長編シリーズといっても過言ではないのだが、飽きさせないようなシリーズ構成がされているのは高評価だ。
感想②:作画が一気にレベルアップ
『SAO3期』になってからは作画が一気にパワーアップしている。『SAO2期』と比べるとデジタルな演出がバンバン使われて、とにかくカッコよくて派手な作画が増えた。それはそれで『SAO』の客層にめちゃくちゃウケると思うし、『SAO』は現代アニメの象徴のような作品になりつつあるので、それだけ作画に気合が入っていたのだろう。
ちなみに『劇場版SAO』から監督が変更されていて、その影響が主に演出に出ている気がする。まあどちらもそんなに変わらないけれども。
感想③:BL要素で女性ファンを囲い込んだ?
『SAO3期』ではキリトとユージオがW主人公な立ち位置だった。思い返すとキリトの親友的ポジションって今までいなかった気がする。そう考えるとユージオのような親友属性を持ったキャラがこのタイミングで登場するのは何も問題ではない。
そしてユージオは金髪碧眼のキャラデザをしていて女子ウケが良さそうな気もする。もしかしたらキリト×ユージオのBL要素で女性ファンの囲い込みの狙いがあるのかもしれない。
『SAO』はキリトを中心としたハーレム的な人物相関図になっているので、圧倒的に男性ファンが多い。しかし実のところ、グッズ収益を取りやすいのは女性ファンだ。女性ファンを増やすことがアニメビジネスにおいて非常に重要になってきているのは言うまでもない。『ヒロアカ』とか『鬼滅の刃』は代表的な例だと思う。
『SAO3期前半』の評価
作画 | 85点 |
世界観・設定 | 85点 |
ストーリー | 80点 |
演出 | 75点 |
キャラ | 70点 |
音楽 | 75点 |
作画
現代アニメのお手本のような作画。
世界観・設定
AIを巧みに活用した設定だった。
ストーリー
個人的には『SAO3期後半』よりもこっちのほうがストーリーは好き。
演出
印象に残っている演出は特になかったけど、『SAO』らしい雰囲気を醸し出していた。
キャラ
アスナ、リーファ、シノンがいない分、キャラの魅力はちょっと弱かった。
音楽
LiSAの『ADAMAS』しか印象に残っていないけど、良曲揃いだったとは思う。
さいごに
アリシゼーション編の後半となっている『SAO4期』も中々の作画となっている。ちなみにストーリーは『SAO3期』の方が個人的に好きだ。
もし、まだ『SAO3期』までしか見ていないのであればすぐ『SAO4期』も見たほうがいい。長い道のりだが、素晴らしい作画を堪能することができると思う。