今回は『盾の勇者の成り上がり(以下、盾勇1期)』のTVアニメ1期について語っていく。『盾の勇者の成り上がり』は小説投稿サイトの”小説家になろう”にて連載されているライトノベル、いわゆる”なろう系”だ。2013年からはMFブックスで刊行されている。
これが2019年冬クールから2クールに渡ってTVアニメ化される。アニメ制作会社はキネマシトラスだ。代表作としては『メイドインアビス』がある。WHITE FOXのアニメーターが作品に参加していることも多い。
『盾勇1期』の感想
感想①:トップクラスのクオリティ
『盾勇1期』はトップクラスのクオリティで制作されていた。
異世界系の作品は様々なクオリティレベルが見受けられる。KADOKAWAの異世界系だと『異世界カルテット』の4作品なんかが良い例だ。『このすば』はクオリティ自体はそうでもないが、これはこれで『このすば』の良さを引き出している。『幼女戦記』については4作品の中で間違いなくトップレベルの作画であり、癖も非常に強い。
そして数ある異世界系の中でも『盾勇』は最もベーシックなデザインかつハイクオリティだったと言える。作画に癖があるわけではないものの、作画クオリティが非常に高い。『無職転生』も作画クオリティが高いが、こちらは物語テイストな作画になっているという癖がある。友人に「何か異世界系で良い作品ない?」と言われたら真っ先に『盾勇1期』を挙げると思う。
感想②:心情描写がよく演出できている
『盾勇1期』は心情描写が良く表現されていた。
『盾勇』は主人公・尚文に対する理不尽を乗り越えていくストーリーだ。そして視聴者の多くが尚文に対する理不尽にイラッとしたと思う。僕も見ていてめちゃくちゃイライラしてしまって、「早く見返してほしい」という気持ちから、次の回をドンドン視聴してしまった。
ここまでの気持ちにさせるには、それ相応のレベルの演出が必要だ。尚文の敵対関係にあるマインや、元康の憎ったらしい感情が良く表現できているからこそ、視聴者をイラッとさせることが可能となる。
それと個人的にはラフタリアの感情表現が良くできていたと感じる。特に第4話と最終話までのラフタリアの表情や仕草は素晴らしいの一言だ。グッとくるものがあった。
感想③:RPGの冒険をしてる感じが良い
『盾勇1期』は見ているだけでRPGをプレイしている感じになれる。ステータスの表示の仕方がゼルダの『ブレスオブザワイルド』みたいでワクワクするのだ。『盾勇1期』を見ていて『ブレスオブザワイルド』をやりたくなってきた。
それと『盾勇1期』の見どころは戦闘シーンだけではない。旅のシーンにある。というのも、尚文にとって最も充実した時間は旅の時間である。やはり、開放感のある空間で仲間(可愛い女の子達)と一緒に自由に旅できるのは相当気持ちいいだろう。僕も旅に出かけたいなぁ。
『盾勇1期』の評価
作画 | 85点 |
世界観・設定 | 80点 |
ストーリー | 82点 |
演出 | 77点 |
キャラ | 80点 |
音楽 | 70点 |
作画
作画はトップクラスに良かった。戦闘シーンも日常シーンも良い。
世界観・設定
世界観も良くできている。RPG感が強いのが良い。
ストーリー
続きが気になるストーリーだったし、熱くなれるエピソードも多かった。
演出
シリアスパートの演出はもちろんのこと、日常パートの演出も優れていたと感じる。
キャラ
キャラはどれも可愛い。ラフタリアも可愛らしいけど、フィーロも良いキャラしてる。勇者たちも地味に個性があって良い。
音楽
印象には残らなかったけど、高いクオリティで制作されていたように感じた。異世界系の作品はOPはハードに、EDはソフトでいくのが手堅い気がする。
さいごに
『盾勇』は2期・3期の制作が決定している。『盾勇2期』は2022年4月からの放送だ。
ビジュアルを見た限りでは、高いクオリティで制作されるのは間違いない。しかも、3期までの制作が決定しているので、当分長い間は『盾勇』を映像で楽しめそうだ。今後も『盾勇』には目が離せない。