【ゆるキャン△3期感想】エイトビット制作でキャラデザが変化

ゆるキャン△3期

今回は『ゆるキャン△ SEASON3(以下、ゆるキャン△3期)』について語っていく。

『ゆるキャン△』はあfろによる漫画(COMIC FUZ)が原作だ。2018年冬クールにTVアニメ1期、2021年冬クールにTVアニメ2期が放送され、2022年7月には劇場版も公開された。

そして2024年春クールにTVアニメ3期が放送される。

アニメ制作は、前作のC-Stationから変更されて、エイトビットが担当している。

目次

『ゆるキャン△3期』の評価

※ネタバレ注意!

作画72点
世界観・設定・企画73点
ストーリー70点
演出70点
キャラ79点
音楽77点
※個人的な評価です

作画

アニメ制作会社がエイトビットに変更された。エイトビットは、山のススメの制作経験もあるから、個人的にはそこまで心配していなかった。実際本作は美術背景が素晴らしく、3D CGのコンポジットも良かったと思う。ただし、茶座が変更になった点と原作漫画の雰囲気が損なわれているのは否定できない。

世界観・設定・企画

なぜアニメ会社が変更になったのかはわからないが、劇場版が完璧だったときに、ズルズルと引き伸ばしている感は否めない。一方で、シリーズ全体の人気が手堅いのは、間違いなく他のアウトドア系アニメも登場していないので、当分はぶっつビジネスが堅調だと思う。

ストーリー

なでしこたちが、進学するまでの新春ぐらいのエピソードが描かれている。相変わらずゆっくりとしたストーリー進行なので、ながら視聴に最適ではある。『ゆるキャン△』のブランド力もあって、全体的に視聴回数は稼げている印象だ。

ストーリーのクオリティに関しては、前作から大差はないと思う。

演出

ギャグシーンでの漫画的な演出は継続。料理も美味しそうに描かれていて、背景も実施できたからよりリアルにキャンプを描けている印象がある。柵をたっぷり使えるので、会話のテンポをある程度自由にコントロールできているもの印象的だった。

キャラ

やはりキャラデザが変更されたのが痛い。特に志摩リンがなぁ。少し突っ込むと、今回は全体的にキャラさが明るくなっている。症状も以前に比べて開放的だ。でもやっぱりファンの多くは前までのな感じ好きだったんだと思う。その点、土岐綾乃(黒沢ともよ)の気だるげな声質は相変わらずで、同じクールに久美子もいたから、なおさら印象に残る。

音楽

OPの『レイドバックジャーニー』は、個人的にかなり好き。映像も『ヤマノススメ』のTVアニメ2期っぽい。EDの『So Precious』もチルな感じがいい。

『ゆるキャン△3期』の感想

※ネタバレ注意!

エイトビットって何なん?

今回の『ゆるキャン△3期』は、アニメ制作会社がC-Stationからエイトビットに変更されたということで、一定の話題にはなっていた。僕は、エイトビットの名作アニメである『ヤマノススメ』のおもしろさと安心感を知っているから、特別に本作を不安視していたわけではなかった。むしろ、それなりに品質の高い作品が出来上がるとまで思っていた。

蓋を開けてみれば、たしかに品質自体は、これまでの『ゆるキャン△』と大きな違いはない。一方で、あの漫画ライクで若干チルな雰囲気のあるキャラデザが、とてもアニメっぽくなってしまったのが残念だった。制作会社が変わってしまうと、やっぱりどうしてもキャラデザが変わってしまうものなのだろうか……。

それと同時に、僕のエイトビットに対する印象が難しいことになっている。エイトビットは、ほかの一般的なアニメスタジオとは少し異なり、たまーに挑戦的なアニメーション表現をすることがある。その典型例が『転スラ』のTVアニメ1期の前半クールOP映像だ。
ほかにも『ヤマノススメ』とかだと、エピソードごとにキャラデザとかが変わったりしていて、それがとても楽しかった。でも今回の『ゆるキャン△3期』はあまりにも無難すぎるし、『転スラ』も品質が落ちているようだし、ちょっとエイトビットが微妙な感じに落ち着いている感じがある。

『ゆるキャン△』に関しては、やはりあの劇場版が1つの節目であるべきで、そこからグダってる感じが否めない。これはいつまで続くのだろうか。

良くも悪くも、ながら視聴向け

僕は、ながら視聴を推奨しておらず、特に「仕事しながらアニメ鑑賞」は、一番ないと思っている。絶対にアニメに集中できないからだ。同じ理由で「移動しながらアニメ鑑賞」も、あまり推奨していない。許容範囲は「食べながらアニメ鑑賞」までだ。

とはいえ、僕の体感だと、やはり「食べながらアニメ鑑賞」でも、作品に対する没入度がやや落ちる。これはおそらく、視線を食べ物に移してしまうためだ。だから、最近は可能な限り「食べながらアニメ鑑賞」を避けているというか、ながら視聴すべきかどうかを作品で決めている節がある。

それでいけば、今回の『ゆるキャン△3期』は、完全に「食べながらアニメ鑑賞」向けの作品だった。これがC-Station版だったら、キャラデザや雰囲気を集中して楽しむと思うけど、今回のエイトビット版は、何かを食べながらじゃないと見れない。しかも、飯テロ描写もあるしね。

それで、多分ほとんどの人が、この『ゆるキャン△3期』を、何かしながら見ているんじゃないかなと思う。それぐらい、余裕がある作品に仕上がっている。もしかしたら、これは制作側が意図した通りなのかもしれない。『ゆるキャン△』はすでにブランドのある作品になっているから、品質が落ちたとしても、まだ多くの人が視聴を継続するはずだ。しかも配信収入的には、視聴回数や視聴時間を稼げればOKである。だから多分『ゆるキャン△』は、この感じでも十分に収支の目処が立つだろう。

良くも悪くも、ながら視聴向けなのが『ゆるキャン△3期』だ。僕だったら、この手の作品は切るんだけど、きらら作品とは心中すると決めているので、多分最後まで付き合うことになると思う。

さいごに

なんとなく『ゆるキャン△』は継続的にシリーズ化しそうな気がする。ここで『ゆるキャン△』を終わらせてしまうと、芳文社は『ぼっち・ざ・ろっく!』に当分は頼るしかなくなるからだ。芳文社史上最大レベルにヒットしている『ゆるキャン△』は、まだまだ回収期間が継続中だと思う。

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