ゴブリンスレイヤー(ゴブスレ1期)評価:感想→深夜アニメらしく刺激強め

星島てる
アニメ好きの20代。ライターで生活費を稼ぎながら、アニメ聖地の旅に出ている者です。アニメ作品の視聴数は600作品以上。

今回は『ゴブリンスレイヤー(以下、ゴブスレ1期)』について語っていく。原作はGA文庫によって刊行されていて、シリーズ累計発行部数(2020年7月段階)は700万部を突破している。かなりの大ヒット作品だ。
TVアニメは2018年秋クールに放送される。アニメ制作会社は『リゼロ』『ごちうさ』を手がけたWHITE FOXということで、期待値はかなり高かったと思う。

目次

『ゴブスレ1期』の感想

感想①:これぞ深夜アニメって感じ

小学生の時、深夜アニメって刺激が強いから深夜に放送するものだと思っていた。実際それは間違っていないのだが、放送枠の都合のために深夜枠を利用しているケースもかなり多い。『SAO』や『とあるシリーズ』は決して刺激が強いシリーズではないと思うしね。ただ『ゴブスレ1期』はしっかり刺激が強かった。これぞ深夜アニメって感じ。深夜アニメが見たくなってきた人にオススメできる作品だ。
グロ系はもちろんのことエロ系でも刺激が強い。可愛らしい女の子がゴブリンに犯されていくのだが、もはや獣姦の領域になってしまっている。高校生以上じゃないとオススメできないレベルだ。

やっぱりこれぐらい刺激が強くないと深夜アニメらしくないのかもしれない。最近は、なろう系から始まった異世界転生シリーズが主流になってきているけれども、イマイチピンと来なかったのは「刺激」なのかもしれない。確かに『リゼロ』も『幼女戦記』も『オーバーロード』も、かなり刺激的な内容だと思う。一方で最近アニメ化が進んでいるスローライフ系や俺TUEEE系の異世界転生は、あまりにも安全路線過ぎて刺激が全然ない。そんな時代の中『ゴブスレ』は多くの人に刺さる内容だったのかもしれない。

感想②:主人公最強じゃないのがいい

『ゴブスレ1期』は決して主人公最強というわけではない。もちろんそこら辺の連中よりは強いのだろうけど、あくまでもゴブリン専門の戦士であって、何でも倒せる勇者みたいなタイプではない。だからこそ基本的に悲観的に物事を見てしまう癖もあるし、それがゴブリンスレイヤーの弱みになっていて人間らしさがある。これが『ゴブスレ1期』の魅力に繋がっている。

てかなんかおかしいよね。主人公に人間らしさがあるのは当たり前なのに、主人公最強系がスタンダードになりすぎて、「当たり前」から「魅力的」に昇華してしまっている。主人公最強系は気軽に読者・視聴者を爽快な気分にさせるのだと思うけど、これがずっと続くと日本のアニメが陳腐なものになってしまう。そういう観点から見ても、『ゴブスレ1期』みたいな作品が1クールに1つぐらいあると良いかもしれない。

感想③:キャラ名が職業になっているけれども…

アニメに登場するキャラってやっぱりビジュアルで覚えてしまう。例えば友だちになにかアニメを紹介するときに、キャラ名が中々思い出せなかったりするのは皆さんよくある経験だと思う。そういった側面でも、職業名をそのままキャラ名にしてしまうのはいいアイデアだと思う。
元々は原作ラノベでキャラの判別をしやすくするための一つの工夫、あるいは差異化なのだと思うけど、アニメでも良い効果が出ている。キャラ名に職業名を使うことで、そのキャラの特徴を一発で説明することができるのが良いのかもしれない。例えばワンピースのウソップは、誰がどう見たって嘘つきのような名前をしている。そんな感じの効果が「キャラ名を職業名にすること」にはあるのだ。

『ゴブスレ1期』の評価

作画85点
世界観・設定85点
ストーリー80点
演出85点
キャラ80点
音楽80点

作画

WHITE FOXの安定感ある作画だった。個人的にはもう少しリアルな描写があると刺激が増すと思うけれども、それってWHITE FOXの強みとはちょっと違うんだよね。

世界観・設定

ゴブリンをテーマにしているのが良かった。スライムと並んで誰もが知っているモンスターだけに、どこかリアルを感じさせる世界観だった。

ストーリー

ストーリーは中々刺激的。グロテスクな世界観なのでいつ死んでもおかしくない。緊張感が伝わってきた。

演出

刺激的なシーンの演出はとても良かった。恐怖が伝わってくるし、良い意味で不快感をしっかり与えてきた。

キャラ

キャラ名が全員職業になっている珍しいパターンだけれども、それぞれのキャラはしっかり立っていた。

音楽

音楽は僕が求めているアニソンとは全く逆なので、一概になんとも言えない。普通にかっこよかったと思う。

さいごに

『ゴブスレ』は原作がめちゃくちゃ売れていることもあり、2期制作が決まっている。円盤売上は4,000枚ほどで上々なのだが、発行部数700万部はライトノベル界ではすごい数字なのだ。『ダンまち』も発行部数が伸び続けているために続編がドンドン決まっているのだが、それと似たようなことが『ゴブスレ』にも起きている。『ゴブスレ2期』もしっかり楽しもうと思う。

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