今回は『リトルバスターズ!〜Refrain〜(以下、リトバス2期)』について語っていく。前回の『リトバス1期』は2012年秋クールから2クールに渡って放送された。そして続編の『リトバス2期』が2013年秋クールに放送される。アニメ制作は引き続きJ.C.STAFFだ。
『リトバス2期』の感想
感想①:第3話あたりからずっと神回
第2話までは『リトバス1期』と同じようなくだりだったが、第3話から急変する。来ヶ谷さんが消えてしまうのだ。僕は『リトバス1期』を見ていて「恭介に何か秘密がある」と思っていた。しかし、理樹と鈴以外のみんなが共犯だったことが明らかになってくるのだ。
その上、来ヶ谷さんが消えてしまう時の演出がおかしい。今までとは比較にならないほどのクオリティだったし、挿入歌の「Song for friends」がとにかく感動できる。
この第3話からずっと神回みたいな状態だった。『CLANNAD2期』の第16話以降みたいな感じで、とにかくずっと泣ける。特にリトルバスターズの最初の5人のストーリーは全部泣けてしまう。これが『リトバスは友情』というやつか……。
感想②:やっぱりKeyは凄い
やっぱりKey作品は凄い。最後の最後で期待を裏切らないのはすごすぎる。特に『リトバス』に関してはマジで1期が退屈だったので、その落差の分『リトバス2期』は盛り上がったことだろう。1クールずっと感動し続けられる作品も中々ない。
特にKeyで評価されているのは音楽だ。『AIR』では『鳥の詩』、『CLANNAD』では『時を刻む唄』が非常に有名だとは思う。しかしKey作品の真骨頂は”BGM”で、『AIR』では『夏影』、『CLANNAD』では『だんご大家族』や『願いが叶う場所』が非常に印象的で、聴くだけで泣けてしまう。
『リトバス』の場合、主題歌にもなっている『Little Busters!』は最高なのだが、BGMを挿入歌に引き上げた『Song for friends』や『遙か彼方』も凄まじい。
そしてこれら全ての楽曲に関与しているのが麻枝准だ。天才的なクリエイターだと僕は思っている。
感想③:J.C.STAFF史上最高傑作説濃厚
視聴前から「『リトバス2期』がとても良い」とは聞いていたけど、ここまで凄まじいとは思わなかった。『リトバス』のアニメ制作はJ.C.STAFFが担当しているのだが、J.C.STAFFの長い歴史の中でも最高傑作なのではないだろうか。
J.C.STAFFの作品の中で、僕が”非常に優れている”と感じているのは『とある科学の超電磁砲』シリーズと『とらドラ!』だ。『灼眼のシャナ』とかもいい線いってると思うけど、やっぱりこの2作品ほどの定評が無い気もする。
『リトバス』『超電磁砲』『とらドラ!』、どれもジャンルが全然違うので一様に比較はできない。作画はどれもトップレベルに良いし音楽も非常にいい。そうなってくると僕としては演出に目がいくのだが、演出が最も優れている作品はやっぱり『リトバス』な気がするのだ。
『リトバス』がJ.C.STAFF最高傑作説は非常に濃厚だと思う。
『リトバス2期』の評価
作画 | 80点 |
世界観・設定 | 90点 |
ストーリー | 90点 |
演出 | 95点 |
キャラ | 85点 |
音楽 | 95点 |
作画
作画は非常に安定していたし、感動シーンの演出にふさわしいクオリティだった。
世界観・設定
世界観が全て明らかになったこともあって、高評価を付けざるを得ない。
ストーリー
『リトバス1期』とは比較にならないほど作画が良い。
演出
演出は最高すぎた。もう本当に最高だった。
キャラ
『リトバス2期』はリトルバスターズ最初の5人を深堀りしていることもあり、キャラがとても活かされている。
音楽
OP・EDのセンスがヤバ過ぎるのは流石。そして挿入歌の「Song for friend」とか「遙か彼方」はずるい。確定で泣ける。
さいごに
J.C.STAFFが制作した『リトバス』は、京アニが作った『AIR』や『CLANNAD』に十分匹敵するほどのクオリティだと思う。逆に言うと、「もし京アニが『リトバス』を作ってたらどんな感じになっていたのか見てみたい」という自分もいるは事実だ。
とはいえ2021年になって『リトバス』のファンディスクでもある『クドわふたー』の映画上映も決まっている。見ないわけにはいかない。絶対に見に行こうと思う。