チート薬師のスローライフ〜異世界に作ろうドラッグストア〜(TVアニメ)評価:感想

星島てる
アニメ好きの20代。ライターで生活費を稼ぎながら、アニメ聖地の旅に出ている者です。アニメ作品の視聴数は600作品以上。

今回は『チート薬師のスローライフ〜異世界に作ろうドラッグストア〜(以下、チート薬師)』について語っていく。『チート薬師』は小説家になろうで2016年から2020年まで投稿されていたライトノベルだ。現在はブレイブ文庫にてライトノベルが刊行されている。

これが2021年夏クールにアニメ化される。アニメ制作会社はEMTスクエアードだ。

目次

『チート薬師』の感想

感想①:やっぱりゆるすぎるのは良くないと思う

スローライフ系だからってゆるすぎるのは良くないと僕は思う。ここ最近、異世界スローライフ系の作品のメディアミックスが進んできたが、僕はあまり面白く感じない。
最近だと『スライム倒して300年』が良い線をいっていた。『スライム倒して300年』はエフェクトボイスを活用したりしてとにかくプリティーに演出されていたし、ギャグもそれなりに面白かった。逆に『神ひろ』は微妙に感じた。とにかくゆるくて刺激が一切ないからだ。

ちなみに日常系アニメは事実上のギャグアニメである。だからギャグセンスに優れた作品が上位に来やすい。『ごちうさ』とか『のんのんびより』とかね。そしてスローライフ系は事実上の日常系なわけだから、ギャグが何よりも重要だと僕は思っている。
異世界にスローライフ要素を取り入れることで、シナジー効果がある程度見込めるのは理解できる。だが、それもギャグセンスがあって初めて成功するものだ。特に、メディアミックスさせてファン層を増やすなら尚更だろう。

スローライフ系で話が脱線してしまったが、『チート薬師』はギャグが何とも言えないぐらいに微妙だった。「あ、こいつはヤバい」と思わせるキャラがいなかったのが致命的だった。

感想②:薬の知識が紹介されていれば良かったかも

『チート薬師』はドラッグストアをテーマにしている。そこで薬の知識を深堀りして紹介してくれたら、少しは興味を持てる内容になったのではないだろうか。とはいえ『チート薬師』というタイトルなので、物理法則とか完全無視して薬を作れてしまうのだろう。無理がありそうだ。

仮に僕がスローライフ系の作品を作るのだとしたら(恐縮ですが…)、何かしらの商売をテーマにしてそれを深堀りしていくだろう。「原価は3割以内に抑える」「回転率を上げるには」とか飲食の基礎中の基礎を展開していくだけで、かなり面白い内容になると思う。作品を作るこちら側も勉強になるし。

『チート薬師』の評価

作画35点
世界観・設定30点
ストーリー30点
演出35点
キャラ35点
音楽35点

作画

作画は微妙。

世界観・設定

スローライフ系の設定なのは分かるが、ゆるすぎる…。

ストーリー

ストーリーもとにかく平坦。

演出

演出はちょっとナンセンス。

キャラ

キャラも魅力的に見えなかった。

音楽

OP・EDも電波系なのだが、その割にスベってたので厳しかった。

さいごに

スローライフ系の作品は今のところパッとしない。『チート薬師』もパッとする内容ではなかった。果たしてローライフ系の革命児は登場するのだろうか。

『チート薬師』は続編制作もちょっと厳しい気がする。まあ、もし続編制作が決定したら一応目は通そうと思う(どんだけ暇なんだよ)ので、気長に待とうと思う。

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