今回は『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1(以下、ハイエボリューション1)』について語っていく。ハイエボリューション第1作目の本作は2017年に上映された。アニメ制作はボンズが担当している。
『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1』の感想
『ハイエボリューション1』は、レントンの冒険の振り返りがテーマになっていた。TVアニメ『交響詩篇エウレカセブン』の第1話から第24話のところだろう。その中でも、「レントンの旅立ち」、「エウレカとのアクペリエンス」「ビームス夫妻とのやり取り」がフォーカスされている。
そしてこれらの映像が全て、『交響詩篇エウレカセブン』の使い回しだったところに問題がある。多くのファンの怒りを買ってしまったのだ。まあおそらく、『ハイエボリューション2』以降の前置きという位置付けなので、既存映像の使い回しになったのだろう。
もちろん本編全てが既存映像だったわけではない。序盤は『サマー・オブ・ラブ』の戦闘シーンが新規カットで描かれていた。そして中盤以降からレントンの冒険の回想が始まる。『サマー・オブ・ラブ』が序盤に組み込まれ、既存映像の順番も色々と入れ替えることで、レントンのこれまでの冒険をセンス良く映し出している。だから僕としてはそこまで不満はなかった。
そしてそもそも、『交響詩篇エウレカセブン』が本格的に面白くなるのは第26話『モーニング・グローリー』以降だ。『ハイエボリューション1』が第24話までしか描いていないことを考えると、『ハイエボリューション2』以降が面白くなるかもしれない。
強いていうなら、SUPERCARの『storywriter』が流れるシーンが欲しかった。レントンがリフするシーンとか。そうすればめちゃくちゃ痺れるし、映画館で見る意味もあったように思える。
『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1』の評価
作画 | 75点 |
世界観・設定 | 70点 |
ストーリー | 65点 |
演出 | 60点 |
キャラ | 65点 |
音楽 | 60点 |
作画
新規カットの作画は良かったが、2017年制作だったらこんなものかなと。
世界観・設定
世界観・設定は相変わらず。
ストーリー
最初に”サマー・オブ・ラブ”を持ってきて、それからレントンの冒険を展開するストーリー構成は良かった。それが全部新規カットだったらなお良かった。
演出
レントンの冒険をプレイバックする演出は悪くなかった。それをやるならSUPERCARの『storywriter』とか流してほしかったな。
キャラ
キャラも普通。久しぶりにビームス夫妻に会えたのが良かった。
音楽
曲は普通。尾崎裕也をチョイスしたのに意味を感じる。
さいごに
『ハイエボリューション1』は興行収入2億円を突破している。新規カット約30分ほどであることを考慮すると、おそらく黒字になっているはずだ。ということでビジネス的には成功ということになる。
とりあえず『ハイエボリューション2』を視聴しようと思う。
https://terukun.blog/eureka-hievo2/