フルーツバスケット ーpreduleー(映画フルバ)評価:感想

映画フルーツバスケット
星島てる
アニメ好きの20代。ライターで生活費を稼ぎながら、アニメ聖地の旅に出ている者です。アニメ作品の視聴数は600作品以上。

今回は『フルーツバスケット ーpreludeー(以下、映画フルバ)』について語っていく。

『映画フルバ』は2022年2月18日に上映された。2021年まで放送されていたTVシリーズの総集編に、本田透(CV.石見舞菜花)の両親がメインのエピソードが新規カットとして追加されている。アニメ制作はトムス・エンタテインメントが担当した。

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『映画フルバ』の感想

『映画フルバ』では草摩夾(CV.内田雄馬)目線で、夾と透の出会いからエンディングが総集されている。それに加え、本田透の母・本田今日子と、父・本田勝也のエピソードが語られる。夾と透のエピソードの根底には今日子がいた。ということで、夾と透の総集編を交えながら、今日子と勝也のエピソードも取り上げられたのだろう。

今までの『フルバ』に登場する親世代の登場人物は、どれも酷いものだった。もちろん、それなりの背景があるのかもしれない。だが少なくともTVアニメでその背景が描かれることはなかったので、「親世代の登場人物は酷いやつばっか」という印象が強かった。そこで親世代の登場人物の中でも”良い人”である今日子と勝也のエピソードが取り上げられたのは、なんだかとても新鮮に感じられた。

ちなみにタイトルに含まれている『prelude』には前奏曲という意味が込められている。透と夾の出会いのきっかけにもなった本田今日子のエピソードを前奏曲に例えているのだろう。

『映画フルバ』の評価

作画70点
世界観・設定70点
ストーリー70点
演出70点
キャラ65点
音楽70点

作画

キャラデザはいつも通り安定。本田家にとって思い出の場所である海の3DCGでの表現のレベルが高かった。

世界観・設定

本田透の人間性の根底にある部分は、両親の今日子と勝也が与えたものだった。

ストーリー

総集編のまとめ方はかなり良かった。館内の雰囲気も中々しっとりしてた…。

演出

いつも通りおとなしい演出だった。

キャラ

『フルバ』の最大の魅力でもある群像劇が発揮されているわけではない。ということで、『映画フルバ』単体で高評価になることはないかも。

音楽

改めて『フルバ』を振り返ってみると、劇伴がよかったなと感じる。なんかどこかKeyらしさを感じる。

さいごに

ちなみに、映画館のほとんどの入場者が女性だった。それも腐女子というわけではなく、シンプルに『フルバ』のファンという感じの人が多かった印象だ。それと中学生とか高校生も多かった気がする。やはり世界一売れた少女漫画のネームバリューは伊達じゃなかった。というか、少女漫画の民度ってめちゃくちゃ高いのかもしれない。そんな学びがあった映画鑑賞だった。

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