Free!-Dive to the Future-(TVアニメ3期)評価:感想

Free!3期

今回は『Free!-Dive to the Future-(以下、Free!3期)』について語っていく。2014年夏クールに『Free!2期』が放送され、その4年後の2018年夏クールに『Free!3期』が放送される。アニメ制作は京都アニメーションとアニメーションDoが担当している。

目次

『Free!3期』の感想

ネタバレしているので、未視聴の方は気をつけてください!

感想①:めちゃくちゃ群像劇

『Free!3期』は今までに登場したキャラが全て集結し、それだけでなく新キャラも多く投下された。『Free!3期』の場合は以下のような群像劇っぷりとなっている。

  • 燈鷹大学(遥、旭、貴澄)
  • 霜狼学院大学(郁弥、日和)
  • オーストラリア(凛、ミハイル)
  • 岩鳶高校(渚、怜、江)
  • 鮫柄学園(愛一郎、桃太郎、宗介)
  • その他(夏也、尚など)

そして最終的に、日本代表を決める全日本選抜で一同が集まり、遥や凛の戦いを見守ることになるのだ。

これだけの群像劇なのに、とても分かりやすいストーリーで進んでいく。なぜ複雑な人間関係なのにストーリーが分かりやすいのか。それは『Free!-Take Your Marks-』で伏線をしっかり提示したことが、理由として挙げられる。
特に、新キャラの東龍司(CV.草尾毅)は、岩鳶高校の伝説の「PKH(パーフェクト・筋肉・ハンサム)」として、視聴者の記憶に焼き付けられている。伏線回収を進めながらキャラを展開していくことで、頭の中で点と点が自然と繋がり、ストーリーが分かりやすくなっているのだ。京アニのストーリー構成には脱帽です。

感想②:将来を見つめ直すように…

『Free!3期』を視聴していると、キャラ設定が主に2種類に分類されることが分かる。本気で世界を目指せるキャラと、それを支えるキャラだ。
世界を目指せるキャラは七瀬遥(CV.島崎信長)、松岡凛(CV.宮野真守)、霧島郁也(CV.内山昂輝)、霧島夏也(CV.野島健児)が挙げられる。これらのキャラは、水泳を通して自己成長に繋げていける。

一方、サポートキャラは橘真琴(CV.鈴木達央)、山崎宗介(CV.細谷佳正)、遠野日和(CV.木村良平)、芹沢尚(CV.日野聡)が挙げられる。そして『Free!3期』においては、サポートキャラに注目した方が面白い。なぜなら、それぞれのキャラが全く異なるアプローチで将来を見ているからだ。
真琴はコーチングの面白さに出会い、尚との再会をきっかけに、トレーナーの道を考えるようになった。「世界のトップ選手を支えるトレーナー」という新しい道を見つけたのだ。一方で宗介は、コーチングの面白さに気づきつつも、凛との約束を果たすために現役復帰する決断をした。もし世界の舞台で凛と宗介が泳いだら…と思うと、涙腺がうるうるしてくる。

このようにして、それぞれのキャラがそれぞれのアプローチで将来を見つめ直している。個人的には夏也の「水泳を通した旅」も中々面白かった。

『Free!3期』の評価

作画90点
世界観・設定87点
ストーリー85点
演出80点
キャラ85点
音楽75点

作画

水の描写が時代相応にパワーアップしている。都会の美術背景と岩鳶の美術背景に違いを持たせているのが興味深い。

世界観・設定

今までの『Free!』と比べて、より群像劇的な設定になった。点と点が繋がるように、それぞれのキャラの設定が繋がっていく。

ストーリー

群像劇になりストーリーも複雑化していくはずなのに、なぜかすんなり見れてしまう。最終的に1つの舞台に集結させる際も、とても自然な流れだった。

演出

日常シーンの演出が相変わらずだった。最終話の霧島兄弟の対決のシーンはめちゃくちゃ感動した…。

キャラ

今まで登場したキャラが全て集結する集大成的なキャラ設定。メインキャラとサポートキャラの位置付けが一致していたりして、面白い。

音楽

OPの『Heading to Over』は、まあ女性好みの楽曲だなと。EDの『GOLD EVOLUTION』の編曲や映像演出は好み。

さいごに

『Free!3期』の総集編として『劇場版 Free!-Road to the World-夢』が上映された。タイトルでも分かる通り、それぞれのキャラの夢がフォーカスされるのだろう。また、新規カットも追加されているようだ。『Free!3期』は「全日本選抜の途中で終わる」という非常に気になる形で終わったので、もしかしたらその続きが見れるのかもしれない。『Free!-Road to the World-夢』は絶対視聴だ。

https://terukun.blog/free-movie4-2/
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