【ヤマノススメ2期感想】雪村あおいに惚れてしまったぜ

ヤマノススメ2期
星島てる
アニメ好きの20代。ライターで生活費を稼ぎながら、アニメ聖地の旅に出ている者です。アニメ作品の視聴数は600作品以上。

今回は『ヤマノススメ セカンドシーズン(以下、ヤマノススメ2期)』について語っていく。

『ヤマノススメ』は、イラストレーターであるしろによる漫画が原作だ。そして2013年春クールに『ヤマノススメ1期』が5分枠アニメとして放送された後、2014年夏クールから2クールにかけて『ヤマノススメ2期』が15分枠アニメとして放送された。

アニメ制作はエイトビットが担当している。

目次

『ヤマノススメ2期』の評価

※ネタバレ注意!

作画75点
世界観・設定75点
ストーリー70点
演出70点
キャラ80点
音楽80点
※個人的な評価です

作画

作画のクオリティが高まっている。特に新十三合目『不思議なホタルの物語』のクオリティ(というか映像表現のセンス)が非常に良い。全体的に作画は安定しているし、動きも良い。背景も綺麗だった。

世界観・設定

『ヤマノススメ2期』では、まさに「山から人生を学ぶ」という感じで、登山をテーマにしたメッセージ性のある設定が多く見受けられた。これが中々タメになる。

ストーリー

なんだかんだでスラスラとストーリーを楽しむことができた。富士山編から谷川岳編も、日常系アニメの割にはどちらも中々シリアス。そして今回は15分枠に延長されていたから、シナリオにも自由度が出てきた。

演出

実際に山を登っていると、最初は普通に楽しくて口数が増える。だが次第に辛くなってきて、それに伴い口数も減って、自分の心の中で「なんでこんなに辛い思いをしてるんだろう」と考えてしまうことが増えるものだ。

そしてそれが実際に『ヤマノススメ2期』でも再現されていた。登山シーンになると登場人物が自分の心の中で心境を語ることが増えてくるのだ。だから実際に山を登っているかのような辛い気持ちが、見ているこちらにもビンビン伝わってきた。

キャラ

キャラが可愛い。特に主人公の雪村あおい。アルバイト先の制服で髪を結んでいる状態に萌えた。……いやぁ、久しぶりに萌えた気がする。

それと『ヤマノススメ2期』になってからは、斎藤楓や青羽ここなも深掘りされるようになった。特に、青羽ここなはちゃんと深掘りするとめちゃくちゃ良いエピソードが生まれそう。これは『ヤマノススメ3期』とかで描かれるのだろうか。

音楽

前半クールOPの『夏色プレゼント』がめちゃくちゃ良い。中毒性がある。さすがTom-H@ck。それに映像のセンスがかなり良さげ。『物語シリーズ』を彷彿とさせたのだけれど、キャスト陣を見る限り、全然関係なさそう。

『ヤマノススメ2期』の感想

登山の辛さが如実に伝わってくる

『ヤマノススメ2期』では、シリアスパートが一気に増えてくる。もしかしたら日常のほのぼのパートよりもシリアスパートの方が多いかも。何といっても雪村あおいと倉上ひなたがよく喧嘩するのだ。まあ、これはこれで可愛らしくて良い。

そして『ヤマノススメ1期』では登山の準備段階がメインだったけれど、『ヤマノススメ2期』では本格的な登山に挑戦するようになる。特にご来光に強い思い入れがあるようで、夜登山なんかも描かれた。ということで登山の楽しい部分だけではなく、辛い部分にもフォーカスされたのが『ヤマノススメ2期』の最大の特徴だった。たしかに、登山は辛い!

そして登山の辛さの伝え方が『ヤマノススメ2期』は上手かったと思う。それに、時間をかけて丁寧に描いた印象もある。少なくとも僕は「あ、登山ってやっぱり辛いよな」という感覚を味わうことができた。そして頂上まで登り切り、美しい景色を眺める時の達成感も丁寧に描かれていて、これも僕自身が追体験できた。

別に『ヤマノススメ2期』は膨大な制作費を投下しているわけではないと思うが、演出のセンス次第でここまでの没入感ある作品に仕上がるのだ。

新十三合目『不思議なホタルの物語』が神回

後半クールの初回である第十三合目『不思議なホタルの物語』の映像表現が素晴らしかった。今回の『ヤマノススメ2期』だと最も優れていたエピソードだったと思う。

ストーリー自体は「ホタルを見にいく」というなんてことのないものだ。というか登山とはほとんど関係ないもので、キャラの深掘りの意味合いが強い。ただし、先ほども述べたけれど映像表現がすごい。実際にホタルの光が描かれるシーンもすごいのだけれど、一貫してキャラの動きとか表情とかが作り込まれている。

それで少し調べてみると、どうやらこのエピソードにだけ実力派のアニメーターが集結していたということらしい。そしてこれはショートアニメだからできる実験なのかもしれない。ショートアニメであれば15分の中だけで実験すればいいわけなので、冒険しやすいのだと思う。

それにしても『不思議なホタルの物語』の雰囲気がすごかった。常にこれぐらいのクオリティでやってほしいと思うぐらい。まあ、それは流石に厳しいだろうけど。

雪村あおいについて語らせてくれ

とにかく、雪村あおいが可愛い。

まず声優の井口裕香が良い。個人的に井口裕香の声が好きというのもあるけれど、雪村あおいの声質はいつもの井口裕香とは少し違うというか、少しだけ野暮ったさがある。これがすごく良い。

それに雪村あおいと倉上ひなたのやりとりも、やっぱり野暮ったさがある。日常系アニメにありがちな「可愛らしい女の子」というあざとさが一切ない。これもまた良いのだ。

そしてなんといってもバイトの制服姿。これにときめいてしまった。制服姿もいいけれど、やはり髪型を変えたのがデカい。なんと、髪を後ろに二つで結んでいるのだ。ショートヘアーのキャラが髪を後ろに結ぶのが、僕はもしかしたら好きなのかもしれない。新しい発見だ。

僕は「アニメが好き」といっても、どちらかと言えばそれは読書と同じようなもので、つまり作品として楽しむことが多かった。もちろん適度に萌えキャラも楽しむのだけれど、そんなにガッツリハマっているわけではない。しかし雪村あおいは違う。こいつはめちゃくちゃ可愛い。僕の推しキャラランキングTOP3に食い込むかも。

さいごに

5分枠から15分枠に延長された『ヤマノススメ2期』だったが、2018年夏クールでも15分枠アニメとして『ヤマノススメ3期』が放送された。そしてこの間の2017年10月に『ヤマノススメ』のOVAが発売されている。だからまずはそちらを見てみて、感想をブログとしてあげようと思う。

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