ありふれた職業で世界最強(ありふれた)評価:感想→ド定番の成り上がり系

星島てる
アニメ好きの20代。ライターで生活費を稼ぎながら、アニメ聖地の旅に出ている者です。アニメ作品の視聴数は600作品以上。

今回は『ありふれた職業で世界最強(以下、ありふれた1期)』のTVアニメ1期について語っていく。『ありふれた』は小説投稿サイトの『小説家になろう』発のライトノベルで、発行部数は2021年4月段階で500万部を突破している。そしてTVアニメ第1期が2019年夏クールに放送された。アニメ制作会社は『リゼロ』『ごちうさ』を手掛けるWHITE FOXで、期待値もかなり高い作品だった。

目次

『ありふれた1期』の感想

感想①:東京喰種みたいなダークヒーロー系

『ありふれた1期』のキービジュアルを見てからTVアニメ第1話を見た時に、「あれ、あの白髪のヤバそうなやつはどこだ?」と思った…。そしたらあんな優しそうな男の子が、ストレスで白髪になってしまった。という衝撃的な幕開けから物語はスタートする。
序盤はとにかく残酷で、気持ち悪い虫みたいな生物を食べ続ける毎日。そんな底辺みたいな生活から這い上がり、少しずつチート級の力を身につけるようになるのが『ありふれた1期』の基本的な流れだ。

これは『東京喰種』のストーリー展開に非常に似ている。『東京喰種』も理不尽なスタートから始まり、人間の死体を食べてドンドン強くなるストーリー展開だ。言ってしまえば『ありふれた』は、『東京喰種』の異世界転生verみたいなものだ。『東京喰種』同様に『ありふれた』も、主人公が人外の強さを手に入れていくストーリーになるのだろう。

感想②:ストーリーは面白いけどキャラは微妙?

ここ最近の異世界系は、「ストーリーはダメダメだけど萌え要素満載のキャラが強い」みたいな作品が増えてきている。しかし、僕個人の感想として『ありふれた』は「ストーリーはそこそこ面白いけど、キャラがちょっと微妙」という形に落ち着いている。

基本的にダーク要素がある異世界転生はストーリーが面白い。『盾の勇者の成り上がり』とか『幼女戦記』とかね。『ありふれた』も例外ではなく、ダークヒーロー系の王道をしっかりと抑えている。
だが、キャラがちょっと弱い。なぜだか理由は分からないけれども、短髪キャラがほとんどいないのもよく分からん。主人公は主人公なりに良いキャラをしているけれども、ヒロインが微妙なのだ。グッズ収益とか出しづらいと思う。

『ありふれた1期』の評価

作画80点
世界観・設定70点
ストーリー75点
演出80点
キャラ40点
音楽30点

作画

WHITE FOXがアニメ制作していることもあってか、作画は綺麗だった。

世界観・設定

主人公に理不尽なイベントを押し付けることに上手く成功している。感情移入もしやすい。

ストーリー

序盤はちょっと鬱になるけど中盤以降から成り上がっていくストーリーは気分爽快になる。

演出

WHITE FOXの最大の強みである演出は『ありふれた』でも光っていた。特に序盤は良い演出が施されていた。

キャラ

先に述べたとおり、キャラはちょっと微妙だ。

音楽

音楽は全然印象に残っていない。印象に残らないということはアニソンとしてはちょっとよろしくない。

さいごに

『ありふれた』は続編制作が決定していて、2022年2月に放送予定とのこと。アニメの出来も良かったし、発行部数が伸びまくっているので、続編制作も納得だ。
アニメ制作会社がWHITE FOXから『みなみけ』を制作していたasread.と『宇宙戦艦ヤマトシリーズ』の製作が決定しているstudio MOTHERの合同製作なのがちょっと気になるが、まあなんとかなるだろう。

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