【奪還のロゼ第2幕感想】机上で盤面をコントロールするのは不可能

奪還のロゼ第2幕
星島てる
アニメ好きの20代。ライターで生活費を稼ぎながら、アニメ聖地の旅に出ている者です。アニメ作品の視聴数は600作品以上。

今回は『コードギアス 奪還のロゼ 第2幕』について語っていく。

『コードギアス』は2006年からスタートしたサンライズのメディアミックスプロジェクトで、2019年に『コードギアス 復活のルルーシュ』が上映され、そこで一区切りがつく。

そして2024年5月に『復活のルルーシュ』から約5年後が舞台となる『奪還のロゼ第1幕』が劇場公開。2024年6月には『奪還のロゼ第2幕』が公開された。アニメ制作はサンライズが担当した。

目次

『奪還のロゼ第2幕』の評価

※ネタバレ注意!

作画88点
世界観・設定・企画83点
ストーリー83点
演出80点
キャラ85点
音楽80点
※個人的な評価です

作画

まあ流石に2回目の視聴になるので、驚きは特にない。地上戦のダイナミックな戦闘シーンは相変わらずで、劇場版で見ていても、3DCGのロボットと背景と手描きのアニメキャラのコンポジットに優れている。サンライズで蓄積されたノウハウが活きている。

世界観・設定・企画

『コードギアス』と言えば、予想外の展開だが、各話ごとに予想外の展開を用意して、視聴者を飽きさせないように工夫しているのがわかる。これは純粋に『コードギアス』シリーズのチームと脚本家の意向が大きいと思う。

ストーリー

アッシュが皇重護を殺していない説が出たり、天空要塞ダモクレスそのものを落とそうとしたり、アッシュとナラ・ヴォーンが繋がっていたりなど、予想外の展開が続いておもしろかった。

そして東見が命令を無視して特攻するなど、人間の欲によって盤面が掻き乱されるシーンもあった。これぞ『コードギアス』。

演出

前回の『奪還のロゼ第1幕』から演出に大幅な変化はない。CLAMPのキャラ原案が相変わらず活きていて、どんな時代でも通用する王道の演出が多い。あとはサクヤの気休めシーンの微エロの演出がたまらん!

キャラ

やはり今の時代は女主人公がベストらしく、とにかく皇サクヤが可愛い&エロい。エースパイロットに抜擢された琉高ハルカも富田美憂の声が活きている。

男性キャラも宝塚みたいな感じで、女性ウケは抜群だと思う。特にアッシュとか。

音楽

OPとEDは変更なし。映像の中に伏線とかあるし、映画館音響だから意外に飽きない。

『奪還のロゼ第2幕』の感想

※ネタバレ注意!

机上で盤面をコントロールするのは不可能

前回の『奪還のロゼ第1幕』では、サクヤがチェスをするシーンが描かれた。同じく『反逆のルルーシュ』でも、ルルーシュがチェスをするシーンが描かれた。2人とも、戦略面における知力に優れているのがよくわかる。実際、2人の指揮はほぼ完璧だ。

しかし、それはあくまでも、駒がちゃんと役割通りに動けることが前提である。『コードギアス』では、キャラクターが予想外の動きをすることで、盤面がぐちゃぐちゃになるシーンが何度も描かれた。今回の『奪還のロゼ第2幕』でも、東見が命令を無視して特攻するシーンが描かれた。今回の命令無視に関しては、戦況がいい方向に傾いたからよかったものの、逆の場合もあり得る。

とりわけ、アッシュとナラ・ヴォーンが繋がっている伏線の登場は、何かありそうな気がするし、キャサリンの動向も、ちょっとおもしろい予感がする。どちらかと言えば、ネオ・ブリタニア帝国の方が、予想外の動きをしそうな感じがあって、それが結果として、視聴者の予想を超える展開を作れることにつながっている印象だ。

ということで、今後も予想外な展開が続いていくことが予想され、盤面を完全にコントロールできず、挙げ句の果てにギアスが暴走する可能性すらある。

映画館で観たくなる品質

この『奪還のロゼ』は、ディズニープラスでの配信も決定しているので、別に映画館でなくとも、配信サービスで格安で視聴することが可能だ。だが、それでも『奪還のロゼ』は映画館で鑑賞したい。品質が高いからだ。

『奪還のロゼ』は音響に力を入れているので、戦闘シーンの爆音がかなり強烈なのである。僕が利用している映画館の音響がいいのも大きい。

それに、戦闘シーンも迫力満点で、カメラワークが目まぐるしく変わるので、それを見るだけでも十分に楽しい。それでいて、決して作画でゴリ押ししているわけではなく、ちゃんとストーリーもおもしろい。というかストーリーがおもしろいから、映画館で90分拘束されても問題ないまである。

最近、僕は映画館が少しだけ嫌いになりつつあって、なぜならストーリーが退屈だった場合に、途中離脱することができないからだ。しかし『奪還のロゼ』であれば、ストーリーがおもしろいので、あっという間に90分が終わる。

ということで引き続き映画館で視聴していこうと思う。

さいごに

おそらく、今回の『奪還のロゼ』でひとまず折り返し地点にまでは到達したということだと思う。ここから伏線回収や予想外の出来事が増えていくんだと思う。

ルルーシュが登場したということは、やはりスザクも出るのか?

引き続き視聴していきたい。

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