ハロー!!きんいろモザイク(きんモザ2期)評価:感想→カレンが癒やし

今回は『ハロー!!きんいろモザイク(以下、きんモザ2期)』について語っていく。『きんモザ1期』が放送されたのが2013年で、その2年後の2015年に『きんモザ2期』が放送された。スタッフにほとんど変更はなく、アニメ制作会社は『きんモザ1期』に引き続き、Studio五組が担当している。

目次

『きんモザ2期』の感想

感想①:相変わらずのギャグセンスの良さ

『きんモザ2期』は『きんモザ1期』に引き続き、ギャグセンスが良い。僕は『きんモザ1期』の段階から作品の世界観に入り込むことができていたのだが、『きんモザ2期』になるとより多くの人が作品の世界観に入り込めていたことだろう。ということで『きんモザ2期』の方が「面白い!」という評価がされやすいと思う。

『きんモザ2期』のギャグの何が良いのかというと、キャラの駆け引きが純粋に面白いのだ。それぞれのキャラの魅力が作り込まれているからこそできる芸当である。駆け引きが面白いと、会話のネタが尽きない限りは面白いギャグが生まれ続けるので、作品全体が非常に安定しやすい。

ちなみに逆の例を出すと京アニ制作の『日常』なんかは安定感ゼロだ(良い意味で)。『日常』はキャラの駆け引きではなく、世界観や雰囲気そのもので勝負しているのでアタリハズレのブレが激しい。あまりにもシュール過ぎてスベるときもあれば、あり得ないほど面白いギャグが生まれるときもある。
でも日常系アニメとしてはやはり安定したギャグが求められるわけで、そう考えると“きらら系”の作品は強い。

感想②:新キャラの登場でカレンが引き立てられた

『きんモザ2期』で新キャラの久世橋朱里が登場した。1年生編では忍・アリス・綾・陽子が同じクラスでカレンだけ違うクラスだったのだが、2年生編では忍・カレン・綾のクラスと、アリス・陽子のクラスに分かれることになる。そして忍たちがいる方のクラスの担任を務めているのが、久世橋朱里だ。

久世橋先生はとても怖い目つきで生徒と接するのだが、実は生徒のことが大好きで仲良くなりたくてたまらない系のギャップの激しい先生なのだ。そしてカレンに対していつも厳しく指導するのだが、あろうことか自分の本性をカレンに気づかれてしまう。こういう時だけカレンは鋭いのだが、やはりキャラ作りが上手い。

そしていつも久世橋先生に怒られているカレンが、久世橋先生の良さを引き出そうと色々と仕掛けていくのだ。ストーリーではカレンが久世橋先生を引き立てているのだが、キャラ設定全体を見てみると久世橋先生がカレンの隠された魅力を引き出しているようにも思える。『きんモザ1期』ではどうしても忍・アリス・綾・陽子の4人がフォーカスされていた気がしたが、『きんモザ2期』になってカレンがかなり目立つ(元々目立ってたけど)ようになってきた。

感想③:作画の粗さがちょっと目立つけれども?

終始完璧だったと思うし、僕の中では”きらら系”の中でもトップクラスに面白かった『きんモザ2期』だが、作画の粗さが気になった。元々解像度の低さが目立つ作品ではあったが、それはそれで『きんモザ』の世界観が表現されていたように思えるから全然OKだ。

問題は普通に「作画ミス」と思われるシーンが多かったこと。瞬間移動することがあるのだ。一番目立ったのは『きんモザ2期』後半の海回、アリスが突然姿を現すようなシーンがある。思わず「わお!」と声を出してしまった。これはどう考えても作画ミスだ。しかも絶対気づくはずなのに修正されていなかったので、相当時間がなかったのかお金がなかったのか…。

Googleで「きんモザ 瞬間移動」って調べると出てくるので、気づかなかった人はググってみてほしい。まあこれは普通に(笑)で済むかな。

『きんモザ2期』の評価

作画40点
世界観・設定60点
ストーリー75点
演出50点
キャラ85点
音楽75点

作画

『きんモザ1期』と変わらないクオリティだったが、作画崩壊があったので少し減点。

世界観・設定

世界観はよくできていた。『きんモザ1期』と比べると、キャラの相関図がよくできているなぁと感じる。

ストーリー

ストーリーは良かった。2年生の夏休みまでで1クールを乗り切っている…。

演出

演出は普通。最終回らへんは良かった。

キャラ

キャラはやっぱり魅力的。『きんモザ2期』になってから先生たちのやり取りを見れるのが良い。

音楽

OPは『きんモザ2期』の方がわずかに上。EDは『きんモザ1期』の方が個人的に全然勝ってる。ということで点数をつけるとしたらこれぐらい。

さいごに

『きんモザ2期』には続編の『きんモザOVA』がある。『きんモザ』シリーズの中でも大人気キャラである小路綾がフォーカスされているストーリーになっている。OVAということでそこまで長くもないので、ぜひ視聴してほしい。『きんモザOVA』の記事も書いていくのでそちらもぜひ読んでみてほしい。

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