戦翼のシグルドリーヴァ(シグルリ)評価:感想→アニオリの難しさが分かる

星島てる
アニメ好きの20代。ライターで生活費を稼ぎながら、アニメ聖地の旅に出ている者です。アニメ作品の視聴数は600作品以上。

今回は『戦翼のシグルドリーヴァ』、略して『シグルリ』について語っていく。

『シグルリ』は2020年10月に放送されたアニメオリジナルだ。超豪華スタッフが手掛けるということで話題になっていた。もちろん僕もめちゃくちゃ期待していた。だが、やはりアニメオリジナルは難しい。なんともいえないクオリティになってしまった。

目次

あらすじ

――突如、地球上に現れ、あらゆる生命の脅威となった『ピラー』。
打つ手もなく追い込まれていく人類に手を差し伸べたのは、
自らを『オーディン』と名乗る神の存在だった。
オーディンはピラーに対抗する術として、戦乙女『ワルキューレ』と、
彼女たちの翼となる英霊機を人類に授け、反撃を宣言した。

それから数年――人類とピラーとの戦いが続く空、
戦翼を纏った戦乙女たちが、
そんな戦乙女たちを支える男たちが、
世界を救うために命懸けの空を翔けている。

ここ日本も例外ではない。
霊峰富士にそびえし巨大なピラーと対峙する、3人の戦乙女。
いずれも腕は確かだが、揃いも揃って問題児ばかり。
そこに、欧州から訳アリのエースパイロットがやって来ることになり……。

「さあ、反撃の時だ、人類。
来るべき決戦の日――ラグナロクの時は近い」

シリーズ構成・脚本に『Re:ゼロから始める異世界生活』の長月達平、
キャラクター原案に『魔法少女リリカルなのはViVid』の藤真拓哉、
世界観設定・設定考証に『ガールズ&パンツァー』の鈴木貴昭と、
強力スタッフ陣で贈る新たなる空のミリタリー、開幕。

公式サイト『戦翼のシグルドリーヴァ』より引用

『シグルリ』の感想

ここからは『シグルリ』の感想について語っていく。ネタバレも多少するので気をつけてほしい。

感想①:アニメオリジナルって難しいなぁ

『シグルリ』は正直失敗している。黒字化できているとは思えない。全然作品に入り込めない。そして『シグルリ』を見て、アニメオリジナルの難しさを思い知った。

『シグルリ』は豪華スタッフが制作するということで話題になった。シリーズ構成・脚本に『Re:ゼロから始める異世界生活』の原作者の長月達平、キャラクター原案に『魔法少女リリカルなのはViVid』を担当した藤真拓哉、世界観設定・設定考証には『ガールズ&パンツァー』の鈴木貴昭。アニメーション制作はA-1 Picturesが担当している。声優陣も有名声優を多く起用している。

そしてこれだけの布陣でも失敗してしまうのだ。アニメオリジナルはやっぱり難しい。単体で見ればとても技術力が高いのだが、軸がブレブレになってしまっているので、作品に入り込めなかった。

それとアニメオリジナルは何かに尖らせる必要があると思う。最近だと『デカダンス』はとても良かった。アニメーション制作を担当したNUTらしさが思う存分発揮されていた。一方で『シグルリ』は様々な要素を詰め込みすぎていて、パンクしていた。やはり何か尖らせておいてそれをサポートする形でアニメーション制作を進めていかないと、アニメオリジナルは難しいのだと思う。あくまでもアニメ制作素人の意見ですけど。

感想②:唯一良かったのはキャラの魅力

『シグルリ』で唯一良かったのはキャラの魅力が強かったことだ。魅力が強いと言うか全体的に可愛らしかった。僕の推しは六車宮古(CV.稗田寧々)。駒込アズズ(CV.M・A・O)も僕の好みだ。

『シグルリ』はワルキューレと呼ばれる女の子たちが英霊機という戦闘機に乗って戦う物語なのだが、そんなワルキューレよりもなぜか基地の職員の方が声優が豪華だ。女職員には堀江由衣、日高里菜、上坂すみれを起用、ワルキューレのサポートをする軍人には中村悠一、杉田智和、マフィア梶田が起用されている。完全にイベントに特化したメンバーとなっている。
実際にコメンタリーは面白いのだと思う。僕はあまり興味がないので聞かないのだが。

『シグルリ』の評価

ここからは『シグルリ』のアニメとしてのクオリティについて個人的な目線強めで評価していく。

作画80点
世界観・設定40点
ストーリー40点
演出30点
キャラ70点
音楽60点

作画

作画はA-1 Picturesらしくできていた。とても綺麗に動きが表現されている印象。

世界観・設定

世界観・設定は分かりづらいうえに、特別魅力があるわけではなかった。僕は『ガルパン』を見たことがないので比較もできない。今度『ガルパン』を見てみようと思う。→見ました。『ガルパン』は戦車の戦闘シーンの作り込み(特に戦略性)がヤバかったです。

ストーリー

世界観・設定が微妙だったこともあり、ストーリーも微妙なものに。というかどこが見せ場だったのかよく分からない。

演出

見せ場がよく分からなかった理由の一つに、演出も挙げられる。『シグルリ』では死亡者が何人か出てその演出は良かったのだがあまりにも普通すぎて盛り上がらなかった。

キャラ

キャラは魅力はあるけれども、グッズ化して成功するかと言われれば微妙なレベル。

音楽

OP・ED・第4話の特別EDは良かったと思う。個人的には好きになれなかったけど、クオリティが高いとは感じていた。それよりもBGMに問題がある。なぜBGMを全然流さないんだろうとずっと疑問に感じてた気がする。

さいごに

『シグルリ』は個人的には好きになれなかったけど、ネット上を見ている限りある程度のファンもいるらしい。まあ、アニメオリジナルはギャンブルみたいな所あるし。そもそも『シグルリ』は声優好きの人向けだった気がするから、僕には合わなかったかも。

まあそれでも時間を損したと思うほどではなかったので、引き続きアニオリは見ていこうと思う。

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