【よう実2期感想】案の定、微妙な仕上がりでした……

ようこそ実力至上主義の教室へ2期
星島てる
アニメ好きの20代。ライターで生活費を稼ぎながら、アニメ聖地の旅に出ている者です。アニメ作品の視聴数は600作品以上。

今回は『ようこそ実力至上主義の教室へ 2nd Season(以下、よう実2期)』について語っていく。

前作の『よう実1期』が2017年夏クールに放送された後、2022年夏クールに『よう実2期』が放送された。

アニメ制作は『よう実1期』に引き続き、Lerche(ラルケ)が担当している。

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『よう実2期』の感想 ※ネタバレ注意

2022年夏アニメの中でも『よう実』は悪い意味で話題になることが多かった。やはりストーリー改変が受け入れられなかったようだ。だが個人的にはストーリー改変よりも、クオリティそのものが高くないことにガッカリしてしまった。僕は原作ライトノベルを最新巻まで読んでいるから、なおさらだ。

ストーリー改変については、正直しょうがないと思う。「1年生編をTVアニメ3期までで完結させる」と発表された時点で、尺が足りないことは明らかだった。ただでさえ説明描写が必要な作品なのに加え、1巻あたり3話でやり切るのは非常に厳しいだろう。

そして案の定、資本がそこまで投下されなかったようなので、クオリティも高くなかった。全体的に『よう実1期』よりクオリティが落ちている。特に作画のクオリティが低く、序盤から中盤にかけては見るに堪えないクオリティだった。

やはりラノベ原作のアニメは、コスパよく制作して、原作ラノベ売り上げ向上による利益を追求するビジネスモデルになってしまうのだろう。KADOKAWA出版によるラノベ原作のアニメで傑作が生まれることは、当分ないのかもしれない。

『よう実2期』の評価

作画40点
世界観・設定50点
ストーリー50点
演出40点
キャラ70点
音楽75点

作画

作画のクオリティは正直高くなかったし、むしろ平均以下だったと思う。終盤における綾小路と龍園の戦闘シーンがなければ、30点ぐらいにしてた。できることなら、あの戦闘シーン並みのクオリティを常にキープしてほしいものである。

世界観・設定

『よう実1期』の改変された設定のまま『よう実2期』も制作された。そのため、船上試験におけるグループ数が12つから8つに変更されたりした。まあ、1年生編まではなんとかなるかもしれないけど、2年生編からは色々と辻褄が合わなくなってくるのではないだろうか。まあ、そこまでアニメ化するかは未定だけど。

ストーリー

原作ラノベの4巻〜7.5巻までをアニメにしたということで、原作ラノベ5巻分を1クールに収めていることになる。これはたしかに、ストーリーが色々と改変されても仕方ない感じだ。7.5巻の内容がラスト1話で語られてたから、それ以外のエピソードは1巻あたり3話という構成だった。
……やはり厳しいな。『よう実』のように頭を使うストーリーはなおさら難しいだろう。

演出

演出がちょっと微妙だった。綾小路が軽井沢を脅すシーンや、体育祭はもう少し頑張って欲しかった。というか体育祭の作画がなんだかなぁ……という感じだ。

キャラ

元々キャラの個性が強い作品なので、その個性の強さに救われた感じだ。原作を読んでいる僕からすると、「佐藤や長谷部はそんな感じなのかぁ」という感じになった。というか佐藤さんめちゃカワじゃない?

音楽

OPの『Dance In The Game』がカッコいい。ZAQはいい曲を作るし歌も上手いから、Lantisとしては大事にしたいアーティストだろう。それとOP映像はそんなにコストがかかってないけど、その中でハイセンスに制作されてると思う。

さいごに

『よう実3期』も『よう実2期』と同等のクオリティで制作されるのであれば、僕は『よう実3期』を視聴しないかもしれない。それほど、クオリティが低かったと思う。まあ、原作の復習という感じで、なんだかんだで僕は『よう実3期』を視聴することになると思うけど……。

そして『よう実』を最大限楽しみたいのであれば、ぜひとも原作ライトノベルを読んでみてほしい。個人的には現在刊行中のライトノベルの中で、『よう実』は最も面白い作品の一つだと思っている。ラノベを読んだことがない人でも楽しめる作品なので、ぜひ読んでみてほしい。

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