【アキバ冥途戦争感想】CygamesとP.A.WORKSの相性は最高

アキバ冥途戦争

今回は『アキバ冥途戦争』について語っていく。

『アキバ冥途戦争』はCygamesとP.A.WORKSによって制作されたオリジナルアニメで、2022年秋クールに放送された。

CygamesとP.A.WORKSのコンビは『ウマ娘1期』以来となる。

目次

『アキバ冥途戦争』の評価

ネタバレ注意!

作画85点
世界観・設定83点
ストーリー83点
演出80点
キャラ80点
音楽80点
※個人的な評価です

作画

作画のクオリティは全体的に高かった。P.A.WORKSの技術力はもちろんのこと、Cagamesの財力のおかげで予算をしっかり確保できている。

Cygamesとしては、P.A.WORKSと共同制作した『ウマ娘』が大ヒットしたので、『アキバ冥途戦争』でも十分な予算を確保できたのだと思う。

世界観・設定

メイド×ヤクザのとんでもない設定。世紀末感が漂う1999年の秋葉原を舞台にしており、暴力と殺人に飢えたメイドたちのしのぎを削る戦いがテーマとなっている。

ストーリー

ストーリーは序盤からぶっ飛んでいて、それが最後までしっかり続いた感じだ。P.A.WORKS制作だから、「最初はぶっ飛んだ展開だけど終盤は予想外の感動に持っていく」というイメージがあったけど、それが良い意味で裏切られた。とにかく頭のネジが外れたストーリーだと思う。

演出

第1話「ブヒれ!今日からアキバの新人メイド!」の演出が衝撃的だった。ヲタク系ソングのリズムに合わせて、嵐子がメイドをリズミカルに銃殺していくシーンは、斬新すぎる。それとダンスシーンの動きの演出が純粋に凄い。『パリピ孔明』の数倍、演出からこだわりを感じた。

キャラ

キャラデザはなんだかんだで超王道な感じ。P.A.WORKS制作の『神様になった日』のキャラデザによく似ている。実際に『アキバ冥途戦争』の総作画監督・キャラクターデザインを担当している仁井学は、『神様になった日』でも総作画監督・キャラクターデザインを担当していた。

ということもあり、キャラは全体的に可愛くできてる。個人的にはゆめちが推し。というかゆめち以外、まともそうな見た目のやつがいない。笑

音楽

OPの『メイド大回転』は超久しぶりに良い感じの電波ソングがきた感じだ。EDの『冥途の子守唄』も中々カオス。ということで、主題歌はどちらも勝負してきているので、割と好感が持てる。

『アキバ冥途戦争』の感想

最初から最後までぶっ飛んでいた

『アキバ冥途戦争』は最初から最後までぶっ飛んだストーリーだった。序盤でいきなり大量銃殺が発生するし、各話で誰かしらが銃殺されるし、ラストもめちゃくちゃな展開だった。

そう。こんな感じに最初から最後までぶっ飛んだストーリーは、今までに中々なかった。

例えばCygamesが携わっている『ゾンビランドサガ』は、序盤の展開はたしかにぶっ飛んでいた。けれども、中盤以降は普通に激アツな展開になったり、感動展開になったりと、割と王道だった。

一方、『アキバ冥途戦争』のシナリオは終始バグっていた。普通にメイドが人を殺し合うのはもちろんのこと、野球の試合中に殺人が起こっても見て見ぬふりをするし、指詰めならぬツインテール詰めで絶叫するしで、何もかもがめちゃくちゃ。こんな感じの展開が最初から最後まで続くのだ。

でも、それはそれで斬新という感じもする。

また、”仁義”という要素に関しては、最初から最後まで貫かれていたと思う。あの終盤の衝撃的な展開も、”仁義”という点に関して言えば正当性があったといえる。

人を殺し続けた悪人というのは、なんだかんだで裁かれるべきだとする論調がある。だから人を殺し続けてきた嵐子や凪が死亡するのは当然だし、逆に人を殺すことがなかったなごみが生存するのも納得だといえる。

Cygamesは企画が面白い

それにしてもCygamesが携わったアニメ作品は、どれも企画が非常に面白い。

最近のCygamesの大ヒット作品といえば『ウマ娘』だ。だが『プリンセスコネクト』や『グランブルーファンタジー』といった手堅い作品もあり、そして未だゲーム化していないにもかかわらず大ヒットを飛ばす『ゾンビランドサガ』もCygamesの作品だ。

何かのお話で、「Cygamesは売れるゲームの法則を導き出した」というのを見たことがある。それと同じように「売れるアニメの法則」を、Cygamesはすでに導き出しているのかもしれない。しかもアニメ作品は、収益性の非常に高いソシャゲの導線になるので、ビジネスとしても相当美味しい。

ちなみに『アキバ冥途戦争』は舞台化が決まっているらしい。舞台に参加したことがないので個人的にイメージできないのだが、舞台って儲かるのだろうか?笑 イベントってわけでもなさそうだし。もしかしたらかなり斬新な舞台を計画しているのかも……。

さいごに

久しぶりに挑戦的なアニメ作品を見た気がする。少なくとも、これまで僕が見てきたアニメ作品の中で、第1話が最も衝撃的な作品だったかもしれない。『まどマギ』のマミったシーンよりも、個人的にはインパクトが強かった。

そしてやはり、CygamesとP.A.WORKSは相性がいい。Cygamesの面白い企画に負けない画を提供できるのは、P.A.WORKSぐらいしか存在しないのかもしれない。

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