【パリピ孔明感想】諸葛孔明が渋谷の街に舞い降りる!

パリピ孔明

今回は『パリピ孔明』について語っていく。

『パリピ孔明』は2019年から連載されている漫画が原作だ。これが2022年春クールにアニメが放送される。アニメ制作会社はP.A.WORKSだ。

目次

『パリピ孔明』の感想

ネタバレしているので、未視聴の人は気をつけてください!

歌唱シーンで止め絵は、ちょっと萎える

『パリピ孔明』は言わずもがな、音楽をテーマにしたアニメだ。音楽をテーマにしている以上、やはり歌唱・演奏シーンが見せ所となる。例えば『ラブライブ!』シリーズだと、歌唱シーンの際に高クオリティな3DCGで魅せてくる。

しかし『パリピ孔明』の歌唱シーンのほとんどが、止め絵中心のものだった。PA作品といえば作画の質の高さが特徴として挙げられるだけに、少し残念だ。

僕の中で音楽系アニメは、どうしても『けいおん!』と比べてしまう部分がある。「『けいおん!』の演奏パフォーマンスの作画を超えるアニメが出るのか?」と毎回期待してしまう。

『パリピ孔明』はOPのダンスシーンがすごく良かった。けれども、仮にあれぐらいの作画で演奏シーンを描けたとしても、『けいおん!』を超えることは難しかったと思う。

とはいえ、ヒロインの月見英子(Vo.96猫)が歌う挿入歌のクオリティは高いし、普通にめちゃくちゃ良い曲だった。個人的にはもっとEDMっぽさを強くした方が好みだったけれども、『パリピ孔明』らしい曲だったと思う。

音楽って何のためにやるのだろうか

『パリピ孔明』では、音楽に対する捉え方がテーマとなっている。「音楽で生きていくためには、自分の音楽を捨てて、売れる音楽を徹底するべきなのか?」みたいな葛藤が語られている。

これは音楽に限らず、クリエイターの方々が常に抱えている葛藤だろう。アニメーターだって作家だってイラストレーターだって、自分の作りたいものを作るべきなのか、売れるものを作るべきなのかの葛藤に、いつも悩まされている。

確かに、それなりに売れなければ音楽を続けられないのは事実だろう。でも、自分の音楽を捨ててまで、音楽にこだわる必要も、多分ない。

『パリピ孔明』では、「自分の音楽を優先するべき!」という結論を出したけれども、それは少し理想論のように思ってしまう自分もいる。

そう、これは非常に難しい問題なのだ。ただし、「幸せ」という指標を大事にするのであれば、間違いなく、自分の音楽を守った方がいいだろう。ストレスを抱えながら音楽をするのはバカバカしいと、僕は思ってしまう。

『パリピ孔明』の評価

作画78点
世界観・設定80点
ストーリー80点
演出77点
キャラ80点
音楽85点

作画

作画は普通に良いぐらい。でもやっぱり、一番の見せ所である歌唱シーンが止め絵だったのがなぁ……。まあ、コスト的に厳しいか。

世界観・設定

「諸葛孔明が渋谷の悩める若者を救い出す」という設定はめちゃくちゃ面白い。今の若者(僕含め)って歴史の知識がない人がほとんどだ。だから、三国志とかしっかり読み込めば、若者でも人生の指針を手に入れることができるんじゃないかな。そんなことを考えさせられる作品だった。

ストーリー

諸葛孔明が実際に用いた作戦をモチーフに、マーケティング戦略が組まれているのが面白い。

演出

日常シーンの演出はかなり良い。でもやはり、歌唱シーンの演出がなぁ。

キャラ

英子が個人的にめちゃくちゃ刺さった。多分、本渡楓の声質がめちゃくちゃ良かったんだと思う。というか、本渡楓って東山奈央みたいな声してるんだね。めちゃタイプだ。

音楽

OPの『チキチキバンバン』とEDの『気分上々↑↑』は話題性抜群だし、僕自身、スキップすることがほとんどなかった。挿入歌の『DREAMER』も良い。PA作品だと、『TARI TARI』のOP『Dreamer』と曲名が被るけどね。

さいごに

P.A.WORKSにしては珍しく、『パリピ孔明』はアニメオリジナルではない作品だった。だからP.A.WORKSが全てのリソースを注ぎ込んで制作するとは思えない。けれども、今回の話題性を見る限り、TVアニメ2期の制作も十分期待していいだろう。

もう一回、英子の声が聴きたいなぁ。本渡楓の声にハマっちゃったなぁ。

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