今回は『劇場版 のんのんびより ばけーしょん』について語っていく。
前回の『のんのんびより2期』の記事はこちら
あらすじ
「旭丘分校」の生徒はたった5人。学年も性格も違うけれど、いつも一緒に春夏秋冬の変わりゆく田舎生活を楽しんでいます。ある日、デパートの福引で特賞の沖縄への旅行券を当てた「旭丘分校」の面々。夏休みを利用して、皆で沖縄に行く事になるのですが……。
穏やかで何気ないけれど、笑えて、ほろっとして、心があたたかくなる。まったりゆるゆるなメンバーが送る日常の中の非日常に会いにきてください。
『劇場版 のんのんびより ばけーしょん』公式サイトより
『劇場版のんのんびより』の感想
ここでは『劇場版のんのんびより』の感想について語っていく。ネタバレもしていくので、未視聴の方は気をつけてほしい。
感想①:聖地巡礼可能スポットが舞台
今までの『のんのんびより』は聖地といわれるものがなかった。どこかの田舎町を舞台にしているようだが、聖地スポットとして登録されていない。旭丘分校もモチーフがあるようだが、製作委員会から公式の場所が提示されていない以上、特定することが出来ない。
だが、今回の『劇場版のんのんびより』は違う。舞台は石垣島。劇中に登場する観光スポットはもちろん実在するスポットだ。劇中に登場する民家もモチーフとなった建物が実在する。
アニメ聖地スポットをまとめたアニメツーリズムと呼ばれるWebサイトでも、『のんのんびより』の聖地は石垣島ということになっている。
ということで『のんのんびより』も聖地巡礼にちゃんと乗っかってきた。グッズを用意しているわけではないだろうが、聖地巡礼してみると作品の愛着も湧くし、旅行の意欲もあるので良いことづくめだったりする。
感想②:夏海が超大活躍
『劇場版のんのんびより』では、新里あおいという新キャラクターが登場する。れんげたちが泊まる民宿の看板娘で中学1年生だ。夏海と同じ学年ということで、2人は意気投合して仲良くなる。
だが、夏海はあくまでも旅行で沖縄に訪れているだけなので、別れの時間が迫ってくる。そして、別れのシーンではなんとあの夏海が涙を流すのだ。あの夏海が。
今までのTVアニメではボケキャラに徹していた夏海。もちろんギャグの流れで泣くことはあったが、基本的には感動に疎いタイプだった。その夏海が夏休みでガチ泣きしてしまう。ギャップにびっくりしてしまったが、夏海はまだ中学1年生のこども。
『のんのんびより』のキャラの人気ランキングでも夏海の順位はそんなに高くない。ファンの人は夏海のことは好きだと思うけど、推しには適さないキャラだということも分かる。そんな夏海が『劇場版のんのんびより』で大活躍した。多くのファンの中で夏海が急浮上したことは間違いない。
『劇場版のんのんびより』の評価
ここでは『劇場版のんのんびより』のアニメとしてのクオリティについて、個人的な目線で評価していく。
作画 | 80点 |
世界観・設定 | 85点 |
ストーリー | 80点 |
演出 | 80点 |
キャラ | 90点 |
音楽 | 85点 |
作画
安定の作画。劇場版ということもあって特に安定している。今までは山を背景にしていたことが多かったが、いざ海を背景にしてみるとめちゃくちゃ綺麗だった。美術さん、いいね。
世界観・設定
全員が勢揃いするエピソードは、なんとなくワイワイしてるから、視聴者も楽しめた。
ストーリー
キャラの観光スポットを交えた立ち振る舞いや会話の流れがベース。そのうえで新里あおいと夏海のやり取り、れんげの絵の伏線があったりと、申し分のないストーリー展開だった。
演出
劇場版ということもあるのか、『のんのんびより』独特の尺の使い方が目立たなかった。もっと大胆に尺を使えれば印象に残ったはずだ。
キャラ
『劇場版のんのんびより』のキャラが集結するわけだが、しっかり全員見せ場を持っていた。個人的にはひかげがやっぱり面白かった。
音楽
OPもEDもTVアニメと同じ感覚で見れた。主題歌だけにしなくて、ちゃんとOPとEDを設定したのは良かった。
さいごに
『のんのんびより』もついに3期に到達した。アニメ界において、3期までやるというのは相当の人気がないとできない。しかも、『のんのんびより』はクオリティの割にアニメ制作のコストが低い。十分黒字化できるのだろう。
僕の予想では最終章となる『のんのんびより3期』。ぜひみてほしい。