今回は『とあるシリーズ』のTVアニメの見る順番を紹介していく。ちなみに原作を読むほどのガチなとあるファンなので、信頼性のある記事に仕上がっている自信がある。ぜひ参考にしてほしい。
- 『とあるシリーズ』に興味がある人
- 『とあるシリーズ』がたくさんありすぎて見る順番がわからない人
- 『とあるシリーズ』をもっと詳しく知りたい人
本記事では『とあるシリーズ』の視聴順についてガチで考察していくつもりなので、『とあるシリーズ』視聴済みの人にも読み応えある内容になっていると思う。
『とあるシリーズ』の視聴順は?
早速だが、僕がオススメする『とあるシリーズ』の視聴順を紹介する。以下の通りだ。
- とある魔術の禁書目録(以下、禁書1期)
- とある科学の超電磁砲(以下、超電磁砲1期)
- とある魔術の禁書目録Ⅱ(以下、禁書2期)
- とある科学の超電磁砲S(以下、超電磁砲2期)
- 劇場版 とある魔術の禁書目録 -エンデュミオンの奇蹟-(以下、劇場版禁書)
- とある科学の一方通行(以下、一方通行)
- とある魔術の禁書目録Ⅲ(以下、禁書3期)
- とある科学の超電磁砲T(以下、超電磁砲3期)
基本的には放送順なのだが、『一方通行』だけ順番を変更して視聴することをオススメしている。その理由は後で説明しようと思う。
『とあるシリーズ』の概要
ここでは『とあるシリーズ』の3作の概要について解説していく。『とあるシリーズ』では魔術サイドを中心に上条当麻が主人公となる『とある魔術の禁書目録』と、科学サイドを中心に御坂美琴が主人公となる『とある科学の超電磁砲』、一方通行(アクセラレータ)が主人公となる『とある科学の一方通行』がある。
とある魔術の禁書目録
『とある魔術の禁書目録(インデックス)』は『とあるシリーズ』の本編とも呼べるシリーズだ。略称は『禁書』だったり『禁書目録』だったり『インデックス』だったりと色々ある。
本作の世界では魔術サイドと科学サイドに分かれているのだが、そのどちらにも踏み込んだ内容となっている。どちらかと言うと魔術サイドのストーリーが多めかな。
舞台となっている学園都市では超能力開発が進んでおり、学園都市の学生たちは『無能力者(レベル0)』から『超能力者(レベル5)』と格付けされている。主人公の上条当麻はもちろんレベル0の最底辺なのだが、その代わりに『幻想殺し(イマジンブレイカー)』という能力を備えた右腕がある。この右手に触れると魔術でも科学でもどんな能力も無効化出来るチート能力だ。
そんな上条当麻の元にメインヒロインでもあるインデックスが現れるところから物語が急速に進んでいく。インデックスは完全記憶能力を持っており、10万3千冊の魔導書を記憶させられた魔導書図書館。そのため”禁書目録”と言われている。一般人だと魔導書を目にするだけでも頭がおかしくなるのだが、インデックスには耐性がある。その希少性から魔術サイドの人間に狙われているという設定になっている。
この2人を中心に魔術サイドと科学サイドにトラブルが起こるのだが、そのトラブルを上条当麻が右腕一本で解決していくのが大筋の流れだ。
とある科学の超電磁砲
『とある科学の超電磁砲(レールガン)』は『とある魔術の禁書目録』のスピンオフ的作品だ。『レールガン』と呼ばれることが多い。TVアニメにおいては『禁書』よりも人気があると言っても過言ではない。
主人公は学園都市に7人いる『超能力者』の第3位で超電磁砲の異名を持つ御坂美琴。電気や磁気を操る超能力の持ち主で、高圧電気を放ったり、磁気を固形化してナイフ状にしたり、コインを音速の10倍で飛ばす超電磁砲を使ったりと万能タイプのキャラだ。それでいてルックスも可愛らしくツンデレ属性も持っていることもあり絶大な人気がある。
また、本作では御坂美琴以外にも白井黒子・初春飾利・佐天涙子といった女の子キャラが登場する。『禁書』より人気である要因の一つが、これらの可愛らしいキャラのやり取りだ。
学園都市のお話ということで、ほぼ科学サイドのストーリーとなっている。学園都市で起こったトラブルを美琴達が解決していくストーリー展開で、『禁書』とは違ってトラブルの規模も比較的小さく日常パートが結構多い。
とある科学の一方通行
『とある科学の一方通行(アクセラレータ)』も『とある魔術の禁書目録』のスピンオフ的作品だ。略称は『アクセラレータ』とか『一方通行』だったりまちまちだ。
主人公は学園都市最強の超能力者でもある一方通行(アクセラレータ)。ベクトル操作の特殊能力の持ち主で、エネルギーの方向を自由自在に操ることが出来る。例えばアクセラレータに殴りかかろうとしてもベクトルを反射されて返り討ちになるし、アクセラレータが殴ろうとするとベクトルが促進されて強烈なパンチになったりと、とにかく反則的な能力で無敵ともいえる。しかしある出来事でこの能力が自由に使えなくなってしまう。その出来事は『禁書目録1期』で明かされる。
ヒロインは打ち止め(ラストオーダー)だ。『とあるシリーズ』を本当に知らない人に、ラストオーダーを説明しようと思うとネタバレになってしまうのだが、見た目通り御坂美琴のクローンとなっている。詳しい設定は『禁書1期』で見ておいてほしい。
基本的には学園都市の闇の部分を中心にストーリーが展開されていく。また、魔術サイドのトラブルが火種となっているため、魔術サイドの設定も説明されているのが『超電磁砲』とは異なる点だろう。正直、『一方通行』を視聴しなくても『とあるシリーズ』は楽しめるので、本当に『とあるシリーズ』が好きな人かアクセラレータが好きな人が見ればいいと思う。ただ、大体の人はアクセラレータが好きになるので結局見てしまうのだろうけど。
『とあるシリーズ』の視聴順を詳しく解説
ここでは『とあるシリーズ』の視聴順を詳しく解説していく。各作品の簡単なあらすじと、なぜこの視聴順で見るべきなのか根拠も説明していく。もちろん、重大なネタバレはしないようにするので安心して読んでほしい。
視聴順①:とある魔術の禁書目録
まずは『禁書目録1期』を視聴するのがいいだろう。というのも『禁書目録1期』の最初の6話が『とあるシリーズ』の全てと言っても過言ではないからだ。この最初の6話を見ないと説明できないことがたくさんある。
巷では『超電磁砲1期』を始めに見るべきだとする超電磁砲厨が多いのだが、『禁書目録1期』の最初の6話を知らないと理解できないシーンがいくつかあるので、やはり『禁書目録1期』を先に視聴するべきだ。
先ほど説明したとおり、物語は上条当麻とインデックスの出会いから始まっていく。学園都市を中心に様々なトラブルが起こっていく。魔術サイドのストーリーが半分、科学サイドのストーリーが半分といったところだろう。
視聴順②:とある科学の超電磁砲
次に『超電磁砲1期』を視聴するのがいいだろう。時系列的には『禁書目録1期』よりも前のところから始まっている。正直なところ、『禁書目録1期』と比べると盛り上がりに欠けるかもしれない。どちらかと言うと日常系アニメのようなものに近く、美琴・黒子・初春・佐天さんの4人の可愛らしい日常を眺める感じになると思う。
そして『超電磁砲』といえばなんと言っても楽曲。前半パートのOPの『only my railgun』がとにかくカッコいいし、後半パートのOPの『Level5-judgelight-』も中毒性がある。EDは青春を感じさせるメロディー・歌詞で学園青春ものを見ている感覚になる。基本的に『超電磁砲』の楽曲に外れはないので、ガンガン期待していただいて大丈夫だ。
OVAも見て損はない
『超電磁砲1期』にはOVAが1話存在していて、配信サイトであればどこでも見れると思う。このOVAは完全に日常パートメインなのだが、非常に高クオリティで制作されている。主題歌の『future gazer』も名曲だ。
視聴順③:とある魔術の禁書目録Ⅱ
『超電磁砲1期』の日常を堪能した後は『禁書目録2期』を楽しもう。『禁書目録2期』の前半パートはちょっと退屈かもしれないが、学園都市の体育祭である「大星覇祭編」が非常に面白い。『禁書目録1期』では魔術サイドと科学サイドでトラブルが完全に分かれていたのだが、『禁書目録2期』では魔術サイドと科学サイドのトラブルが複雑に絡み合う。その始まりが「大星覇祭編」なので面白くないわけがない。
また、終盤の「0930事件編」も科学サイドと魔術サイドが複雑に絡み合っていて非常に面白い。こちらは上条当麻だけではなく、アクセラレータも主人公になっている。というかアクセラレータの方に注目がいくと思う。
つまり『禁書目録2期』は魔術サイド中心の物語のはずなのに、科学サイドが絡んでいるときのほうがストーリーが面白いという構成になっている。まあ、科学サイドのキャラが良すぎるからしょうがないのだけれども。
視聴順④:とある科学の超電磁砲S
『禁書目録2期』を視聴した後は『超電磁砲2期』を見よう。実は『超電磁砲2期』は時系列的には『禁書目録1期』と被っているので、『超電磁砲1期』に立て続いて視聴することが可能になっている。つまりこのような視聴順でもOKということだ。
- 禁書目録1期
- 超電磁砲1期
- 超電磁砲2期
- 禁書目録2期
ただ、『超電磁砲2期』から作画のクオリティが一気に向上するため、『超電磁砲2期』を見た後だと『禁書目録2期』がつまらなく感じてしまう可能性がある。ということで、ここは無難に放送順に視聴することをオススメする。
『超電磁砲2期』は『禁書目録1期』でも放送された『妹達(シスターズ)編』が深堀りされている。『禁書目録1期』では上条当麻目線だったが、『超電磁砲2期』では御坂美琴目線となっていて、美琴がどれだけ苦しんでいたかよく分かるし、”あの名シーン”が高クオリティになってリメイクされていると考えてもらえればいい。
視聴順⑤:劇場版 とある魔術の禁書目録 -エンデュミオンの奇蹟-
『禁書目録2期』『超電磁砲2期』で『とあるシリーズ』の世界観を一通り体感したら、そのまま『劇場版禁書』を視聴してしまおう。ただ、『劇場版禁書』を絶対に見たほうが良いわけではなく、時間がないのであればカットしてもらって構わない。これは『とあるシリーズ』のファン向けに作られている作品なので、興味がないのであれば見なくていいと思う。
視聴順⑥:とある科学の一方通行
ここで順番を少し変えていく。本来の放送順であれば『禁書3期』になるのだが、ここはひとまず『一方通行』を挟んでおいた方が良い。というのも『禁書3期』では良くも悪くもスケールが一気に広がっていくので、『禁書3期』→『一方通行』の順番だと『一方通行』が茶番に見えてしまう恐れがあるのだ。ということで『一方通行』を先に見るようにしよう。
なお、『一方通行』は『禁書目録』『超電磁砲』とはかなり違う雰囲気で制作されている。しかもストーリー自体もそこまで重要度が高いわけではないので、必ず視聴するべきとまではいかない。ただ、アクセラレータやラストオーダーが好きな人にはぜひ見てほしいし、『一方通行』のパロディネタ(後述する)もかなり面白い。気になる人は是非見てほしい。
ちなみに時系列的には『禁書1期』の終わりぐらいになるかな。だから本当は『禁書1期』を見てからでも楽しめるのだけれども、無難にこのぐらいの順番で見るのが良いと思う。
視聴順⑦:とある魔術の禁書目録Ⅲ
『禁書』の一つのクライマックスともいえるのが『禁書3期』の『神の右席編』だ。ここに来て一気に世界観が広がっていく。絶対に見てほしい。
実はネット上では『禁書3期』はかなりの酷評となっている。理由は圧倒的の尺の不足で、原作のエピソードを大幅カットしてしまっていて、TVアニメも飛び飛びの展開になってしまっている。ただそれはあくまでも1週間に1話ペースで見てしまった人達による批判がほとんどで、一気観してしまえば雰囲気だけでも楽しめると思う。特にラストのロシア編の完成度は中々だと思うので、ちゃんと見ておくべきだろう。
視聴順⑧:とある科学の超電磁砲T
そして最後は放送順通り『超電磁砲3期』で締めていいと思う。『超電磁砲3期』は『禁書2期』でも登場した大星覇祭編の科学サイド寄りのエピソードが深堀りされている。しかも『超電磁砲3期』でもなんだかんだインフレが進んでいくし、『禁書3期』のラストのバトルシーンを見てから『超電磁砲3期』のあの衝撃的な展開を見たほうがスッキリすると思う。個人的には「スピンオフでここまでやるの…?笑」ってぐらい激アツな展開になっているので、楽しみにしてほしい。
『禁書3期』と違って時間の尺も十分にあるし、クオリティも高めに作られていて、しかも日常パートも面白いので期待しちゃって大丈夫だ。
パロディにも注目するべし
『とあるシリーズ』では制作陣による公式パロディが展開されている。
- 『とある魔術の禁書目録たん』
- 『MMR(もっとまるっと超電磁砲)』
- 『飛び出せ一方さん ハチャメチャ快進撃』
マジで狂ってるぐらい面白いので絶対に見てほしい。YouTubeやニコ動で違法アップロードされているが、直購入でもレンタルでも円盤で見るように。
『禁書3期』に関しては公式パロディの方が頑張っちゃってる現象が起きてしまうほどだ。
まとめ
それでは本記事をまとめていく。
- 基本的には放送順で視聴すべし
- 『一方通行』は『禁書3期』よりも先に見た方がいい
- 公式パロディは絶対見るべき
『とあるシリーズ』は放送順で見るのが一番面白いように設計されているので、放送順で見るのがベストだと思う。ただ個人的には『一方通行』は『禁書3期』よりも先に見ておいたほうがスッキリするのではないかなと思う。
それと公式パロディは本当に見ておいたほうがいい。パロディネタなので制作陣(声優など)についても理解しておく必要はあるが、事前にリサーチしてでも見る価値があると思う。『禁書目録たん』とかがあまり知られていないのが不思議だ。下手したら本編より面白いのに。
原作もオススメだよ!
ちなみに原作もオススメなのでぜひ読んでみてほしい。特に『禁書1期』の最初のエピソードと『禁書3期』の部分はTVアニメの数倍面白い。また、TVアニメでは旧約シリーズのみだが、原作では新約、創約と物語が展開している。『とあるシリーズ』に浸りたい方はぜひ原作もどうぞ!